EVジェネシス株式会社が開発した新型バッテリー
東京都渋谷区に本社を置くEVジェネシス株式会社は、次世代のモビリティー技術を駆使し、全く新しいバッテリーシステム「セルフヒーター内蔵リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を発表しました。この技術は、特に寒冷地での活用が期待されています。
セルフヒーター内蔵バッテリーの特徴
このバッテリーは、低温周辺環境でも安心して使用できるよう設計されています。具体的には、以下のような特徴があります。
1. 氷点下でも充電可能
一般的なリチウムバッテリーは氷点下において充電が困難になりますが、EVジェネシスのセルフヒーター内蔵バッテリーはその限界を克服しています。内部に組み込まれたセルフフィルムヒーターのおかげで、温度が零度以下の状態でも自動的にバッテリーセルを適切に加温し、充電を行います。これは特に、寒冷地においてモビリティーを必要とするユーザーにとって重要なポイントです。
2. ペロブスカイトソーラーパネルとの併用
さらに、バッテリーはペロブスカイトソーラーパネルからも充電可能です。このパネルは車体のルーフに設置されており、晴天の日は自動的に発電を開始、氷点下においても問題なく充電が行えるのが特徴です。
3. 柔軟な電力供給
この新型バッテリーは、家庭用のコンセントからも充電可能で、氷点下の条件下でも充電の心配は不要です。たとえば、8時間の充電で最大150キロメートルの走行が可能です。
4. 被災地支援への貢献
EVジェネシスは、この新型バッテリーを搭載した発電車を被災地支援に活用することを発表しています。複数のペロブスカイトソーラーパネルを用いた電配車により、低温環境でも被災者に安定した電力を届けることができます。このバッテリー1台で、スマートフォン約600台を充電することができ、自宅の電化製品や温かい飲み物を提供するための電気ポットなど、様々な用途に利用できます。
未来のモビリティーへの期待
EVジェネシス株式会社は、革新的な技術を通じて、安全性を追求し、ユーザーが安心して利用できる製品の提供に努めます。同社の方針は、被災地や自然災害下での電力供給を支援することに留まらず、リチウムバッテリーの安全性向上に貢献し、社会全体に良い影響を与えることです。
2025年の展望
さらに、「セルフヒーター内蔵リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を搭載したEV3輪車は、2025年4月の市場投入を予定しています。これは次世代バッテリーの新たなスタンダードとなることが期待されており、高い期待が寄せられています。
EVジェネシスが目指す未来のモビリティー、それは単なる移動手段ではなく、人々の生活に密接に関わる新たなエネルギーの提供手段としての役割を果たすことでしょう。これからも目が離せません。