幼児と家族の実態調査
2017-11-17 12:23:05

現代の幼児と家族:IT機器と育児負担、その実態とは?

現代の幼児と家族:IT機器と育児負担、その実態とは?



近年、急速に変化する社会環境の中で、幼児を取り巻く状況も大きく変化しています。学校法人自由学園が実施した「U6ファミリー1,400人アンケート」は、そんな現代の0~6歳児の生活実態と、保護者の育児に関する意識を浮き彫りにしました。

IT機器との接点:6割近くの幼児が利用



驚くべきことに、このアンケートによると、0~6歳児の約6割がスマートフォン、タブレット、パソコンなどのIT機器に触れているという結果が出ました。特に0~2歳児においても、その割合は半数以上に上ります。親世代がIT機器に慣れ親しんでいることが背景にあると考えられますが、一方で、親自身の意思とは別に、子どもにIT機器を見せたり使わせたりしているケースも多いことが判明しました。この結果からは、IT機器の普及が幼児の生活に及ぼす影響について、改めて考える必要があると言えるでしょう。

育児・家事の負担:母親の悩み



調査では、母親の育児・家事への負担感が依然として高いことも明らかになりました。働く母親(ワーキングマザー)は、専業主婦と同様に育児・家事をこなしているにもかかわらず、「子どもと十分に関われている」と感じているのは3割に満たないという現実が示されました。父親においては、その割合はわずか8%にとどまります。

この結果から、時間的な制約だけでなく、質的な関わりについても課題が見られます。母親は、自身の育児への自信のなさや、子どもと接する時間が少ないという自責の念を抱えているケースも多く、父親にもっと協力的になってほしいという願望も強いことが分かりました。

母親と父親の育児負担感のずれ



さらに、母親と父親の間で、育児の負担感にずれがあることも判明しました。職の有無に関わらず、母親は育児を全て自分が担当していると考える傾向があり、父親は自分の負担を過小評価している傾向が示唆されました。この認識のずれが、育児における負担の不均衡を生み出している可能性があります。

子どもとの関わり方:時間量中心の認識



多くの親は、子どもとの関わりを時間の長さで測る傾向があるようです。特にワーキングマザーは、時間的な制約から、子どもと十分に関われないという焦燥感や罪悪感を抱えている可能性が示唆されました。しかし、大切なのは時間の長さではなく、質の高い関わりではないでしょうか。

自由学園「おさなご発見U6ひろば」



自由学園では、これらの調査結果を踏まえ、2017年11月22日と23日に「おさなご発見U6ひろば」を開催しました。このイベントでは、自然豊かなキャンパス全体を子どもの遊び場として開放し、子どもたちが自由に遊び、表現できる場を提供しました。このイベントを通して、大人と子どもが共に触れ合い、子どもの可能性を再発見することを目指しています。

まとめ:これからの幼児教育への示唆



今回のアンケート結果は、現代の幼児を取り巻く環境が複雑化していることを改めて示しています。IT機器の活用、育児・家事の分担、質の高い親子関係の構築など、解決すべき課題は山積しています。自由学園の取り組みは、これらの課題に対し、多角的な視点からアプローチしていくための重要な一歩と言えるでしょう。今後、これらの課題に対する具体的な対策や支援策の検討が求められます。

会社情報

会社名
学校法人 自由学園
住所
東京都東久留米市学園町1-8-15
電話番号
042-422-3111

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