高齢者のための新しい飲料として注目『とろみひまわりミルク』

高齢者の安全を考えた新製品『とろみひまわりミルク』

高知県南国市に本社を置くひまわり乳業株式会社は、新しい飲料として多くの注目を集めている『とろみひまわりミルク』を発売します。この製品は、高齢者や嚥下障害のある方々が安全に飲めるように設計された日本初のとろみ付き牛乳です。従来の製品とは異なり、おいしさと安全性を両立させるために研究を重ねて開発されたとのこと。

なぜ『とろみひまわりミルク』が求められるのか？

「誤嚥」は、高齢者にとって非常に重大な問題であり、しばしば肺炎を引き起こす要因となります。日本において肺炎は死因の第3位を占めており、特に89〜90歳以上の高齢者においてはその大半が誤嚥性肺炎とされています。このような背景から、飲食物誤嚥への対策が急務となっています。

製品の特徴と開発への想い

『とろみひまわりミルク』は、食道ではなく気管に食べ物が入ってしまう「誤嚥」を防ぐために、とろみを付けた牛乳です。従来のとろみを付けた飲料は、風味が落ちてしまうことが多かったため、飲用に不満が寄せられていました。

ひまわり乳業の代表取締役社長、吉澤文治郎氏は、誤嚥性肺炎で母を亡くした経験からこの製品の開発を決意しました。彼は、高齢者や嚥下障害のある方々に向けた安全でおいしい飲み物を提供するため、多くの試行錯誤を経て完成させました。

「私は高齢者が家庭で安心して飲める牛乳を作りたいと思ったんです。」と語る吉澤氏の思いが詰まったこの商品のパッケージは、地元のイラストレーター・刈谷仁美さんによるデザインが施されています。