札幌市立西白石小学校の児童がやわらぎ斎場で職業体験
2025年7月4日、札幌市白石区の「やわらぎ斎場白石」で、同校の5年生8名が初めての職業体験を行いました。このプログラムは「令和7年度白石でっち奉公」の一環として実施されています。参加児童は斎場の役割や葬儀の流れを学びながら、命の重要性について考える貴重な機会を得ました。
やわらぎ斎場との初のコラボ
職業体験は午前と午後の二部構成で行われ、各部に参加者が分かれました。子どもたちは斎場内を初めて訪れ、その役割や葬儀における重要性について学びました。廃ローソクや仏花を用いたアロマサシェ作りや、ぬいぐるみを使用した模擬葬儀体験を通じて、葬儀という儀式の意味を深く考えることになりました。特に模擬葬儀では、子どもたちが涙とともに大切な命を送る儀式について実感しました。
子どもたちの真剣な姿
斎場のスタッフは、葬儀業務について子どもたちに分かりやすく説明するために準備を重ねました。入社したばかりの新人スタッフが模擬葬儀の進行を担当し、緊張しつつも一生懸命に児童たちに寄り添いました。子どもたちは真剣に説明を聞き、和やかな雰囲気で体験を楽しんでいました。
実施プログラムの内容
プログラム内容は以下の通りです:
- - 葬儀の流れや斎場の役割についての学び
- - 館内の見学(式場、親族控室、相談室など)
- - 廃ローソクや仏花を通じてのアロマサシェ作り
- - ぬいぐるみを故人に見立てた模擬葬儀体験
- - スタッフへの質問コーナー
多くの子どもたちが斎場に足を運ぶのは初めてであり、体験を通じてその存在や仕事についての理解を深めたようです。アロマサシェ作りでは、色とりどりの花や香料を使い、それぞれの個性あふれる作品を完成させました。
葬儀の仕事を通じた大切な学び
スタッフからは「普段触れることのない葬儀の仕事について学ぶ姿が印象的でした。命には限りがあることを知り、働く意味を感じ取ることができたら嬉しい」といったコメントも。子どもたちの自然な疑問や反応は、スタッフにとっても新たな視点を持つきっかけとなりました。
地域とのつながりを大切に
株式会社あいプランが運営するやわらぎ斎場は、地域に密着した存在として知られています。今回の職業体験は、地域の小学校との連携の一環であり、今後も札幌市内の中学校や高校での受け入れも計画しています。地域社会との一体感を持ちながら、子どもたちの成長をサポートすることを大切にしています。
終わりに
今回の職業体験を通じて、児童たちは葬儀という職業の大切さや意味、そして命の尊さについて考える機会を得ました。社会とつながることで、新しい発見や学びがありました。今後もこのような実践的な教育機会が増えることで、地域全体が成長し、次世代を支える力となることを期待したいと思います。