JICA海外協力隊、2023年社会還元表彰の受賞者発表
2025年に60周年を迎える日本の国際協力機構(JICA)が、2023年JICA海外協力隊の第3回社会還元表彰の受賞者を発表しました。この表彰は、協力隊の経験を持つ方々が、どのように社会に貢献しているのかを評価する取り組みとしてスタートし、今年からは応募対象期間を帰国後10年から20年に拡大しました。これにより、より多くの経験者が参加できるようになりました。
JICAとは何か?
JICAは、日本の政府開発援助(ODA)の実施機関であり、開発途上国との国際協力を通じて、共に発展を目指しています。特に、青年海外協力隊事業は、若者が海外でのボランティア活動を通じて、国際理解を深めると同時に、派遣先の国々での社会課題解決を目指すものです。
社会還元表彰の背景
この社会還元表彰は、JICA海外協力隊の目的の一つである「ボランティア経験の社会還元」を促進するために、出発しました。受賞者は、さまざまな分野で活動し、地域社会や国際社会の課題解決に貢献しています。
今年度の表彰では、特に印象的な3名の受賞者が選ばれました。彼らの取り組みは、教育、地域活性化、多文化共生など、多岐にわたります。
受賞者の紹介
1.
アントレプレナーシップ賞 -
星野達郎さん
2013年度のグアテマラ派遣隊員である星野さんは、2023年に開校した不登校オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の設立者です。この学校では、全国から440名以上の生徒が集まり、革新的な教育モデルを用いて多様な学びを提供しています。
2.
地域活性化賞 -
庄田清人さん
2014年度のマラウイ派遣隊員の庄田さんは、ちくご川コミュニティ財団の理事として地域の社会課題解決に尽力しています。休眠預金を活用した支援プログラムを通じて、地域住民が主体的に取り組む場を提供しています。
3.
多文化共生賞 -
青木由香さん
2005年度のブラジル派遣隊員である青木さんは、外国につながる子どもたちの支援を行い、学びの場を提供しています。彼女は、地域の日本人と外国人が共に学び、成長することを目指す活動を展開しています。
審査員特別賞について
今年は新たに審査員特別賞も設けられ、多様な視点から社会に貢献した活動を評価する機会が増えました。これにより、さまざまな分野で活躍する人々が注目されることになりました。
記念式典の概要
表彰式は2025年7月14日、JICA本部にて開催されます。この式典では、各受賞者が自らの活動を発表し、大賞が決定されます。
まとめ
JICA海外協力隊の社会還元表彰は、過去の隊員たちの経験や知恵を活かし、より良い未来を築くための活動を評価する重要なプログラムです。今後も多様な社会のニーズを反映した取り組みが期待されます。これにより、国際協力の輪が広がることを願い、各受賞者の活動が地域社会に新たな希望をもたらすことを期待しています。