日本放送協会、外国人向け衛星放送業務の廃止に向けた認可申請を承認
NHK外国人向け衛星放送業務廃止の認可
日本放送協会(NHK)は、外国人を対象とした国際衛星放送の業務を廃止することが決定しました。この決定は、総務省が放送法に基づいて申請を受理したことにより、電波監理審議会からの答申を経て、正式に認可されたものです。
業務廃止の背景
今回の決定について、日本放送協会は令和7年2月19日付けで申請を提出しました。協会国際衛星放送の具体的な業務の種類はテレビジョン放送(外国人向け国際衛星放送)です。放送区域はアフリカ、特にサハラ以南の国々を対象としていました。この衛星放送は、SES Astra社がサービス提供を行い、使用されていた人工衛星の位置は西経22.0度(SES4)でした。
日本放送協会の会長、稲葉延雄氏は、放送の多様化が進む中で、視聴者ニーズに応じた業務運営が求められていると述べています。特に、国際的な環境変化や情報通信技術の進展によって、従来の放送方式から新たなメディア展開が必要であるとの考えが示されています。
電波監理審議会からの答申
電波監理審議会は、協会国際衛星放送業務の廃止を認可する必要があるとの答申を行いました。これに基づき、総務省は迅速に認可を行う意向を示しています。この業務の廃止は、令和7年6月19日をもって実施される予定です。
今後の展開
今後、NHKは新しい放送形態や視聴者に向けた情報提供のあり方を模索する必要があります。放送事情の変化に伴い、多様なメディア戦略を検討することが求められています。特に、デジタルコンテンツの普及により、海外向けのメディア配信形態の変化が予想されます。
本件については、総務省が連絡先を設けており、情報流通行政局放送政策課が担当しています。興味のある方は、電話にてお問い合わせをいただけます。また、業務廃止に伴う影響や、 NHKの今後の戦略などについても、今後の情報発信に注目したいところです。