近年、IT業界では人材の需要が高まっており、とりわけコンサルタント職の単価が目覚ましく上昇しています。株式会社アイデンティティーが運営するITフリーランスエンジニアの案件・求人サイト「テクフリ」から発表された2025年6月の人材市況動向レポートに基づき、この市場の現状を深堀りしていきます。
調査概要
今回の調査は、テクフリに登録された40,000人以上のエンジニアと30,000件以上の案件を元に行われました。その対象期間は2008年8月から2025年6月までの長期間にわたり、広範なデータを提供しています。これにより、エンジニアの求める単価や求人数の傾向が具体的に把握できるようになっています。
新規人材数の増加
レポートによると、6月の新規人材数は5月と比較して16.5%の増加を記録しました。この時期は業務委託契約が切れるタイミングであるため、多くのエンジニアが新たな案件を探そうと動き出し、結果的に新規人材の加入が増えたと考えられます。
職種別人材割合
興味深いのは、5月と同様に6月の新規人材の約半数を「サーバーサイド」と「フロントエンド」の職種が占めている点です。これらはIT業界では重要な役割を果たす職種であり、需要が高いことを示しています。エンジニアを目指す人にとって、これらのスキルを向上させることが今後のキャリア形成に重要であると言えるでしょう。
職種別平均希望単価
さらに注目すべきなのは、職種別の平均希望単価です。6月に新規登録された人材の中で、コンサルタント職はランキングの上位3位を独占しました。これはつまり、コンサルタント職に対する市場の評価が高まっていることを意味しており、エンジニアとしてのキャリアアップを目指す方にとっては大きなチャンスが広がっていると言えるでしょう。
エンジニア採用の課題
もしエンジニアを採用する立場にいる方であれば、この市場動向を把握することが極めて重要です。競争が激化する中で、どのように自身のニーズに合った優れた人材を見つけるかが鍵となります。テクフリのようなプラットフォームを活用すれば、豊富なデータベースを元に理想の人材を効率的に見つけることが可能になります。
おわりに
IT業界は日々進化しており、その中での人材の価値も変わってきています。特にコンサルタント職は次第に重要度が増し、単価も上昇していることが明らかになりました。これからも市場動向を注視しつつ、自身のスキルアップを図りながら、エンジニアとしてのキャリアを歩んでいくことが求められます。詳細な調査データはテクフリの公式サイトからチェックできますので、ぜひ参考にしてください。