みらいこども財団の10年の歩みと未来への道筋
一般財団法人みらいこども財団は、2024年11月27日に設立10周年を記念する年次活動報告書を発表しました。この団体は、全国の児童養護施設で生活する子どもたちを支援するボランティア団体として成長し、多くの子どもたちの人生に寄り添ってきました。
支援活動の概要
2023年度(2023年9月1日~2024年8月31日)は、団体にとって特別な年であり、10周年という節目を迎えました。この間、延べ8000人もの子どもたちと交流を持ちながら、ボランティア活動を続けてきました。
施設訪問数は、オンラインを含めて700回に達し、高い信頼関係を築くための活動が進められています。ボランティアは、毎月定期的に訪問し、あるいはオンラインでの交流を通じて支援を行っています。特に、オンライン里親制度は2022年にスタートし、現在では33名の学生が奨学金制度のもとで支援を受けており、これまでに202名の里親が関与しています。
具体的な成果
この10年間の努力の結果、みらいこども財団は、全国のほぼ全児童養護施設と連携し、400名のボランティアと28施設における30名以上の卒園学生をサポートするに至りました。ただし、ボランティアが実際に関わっている施設は全児童養護施設の約5%にすぎません。これは、さらなる取り組みが必要であることを示しています。
第11期の活動目標
2024年度の目標として、訪問ボランティアが関わる児童養護施設の数を1.3倍にすることが掲げられています。これを実現するためには、社会の皆さんに活動や課題を広く知ってもらうことが重要です。ボランティアの力で多くの子どもたちに「繋がりの支援」を届けるための努力を続けていくと団体は語っています。
ボランティア文化の促進
日本におけるボランティア活動は、海外に比べて非常に低い水準です。海外では10人中8人がボランティアをしているのに対し、日本ではその数は10人中1人とされています。その背景には、ボランティアの機会が少ないという課題があります。
みらいこども財団は、個々人が社会課題に取り組み、自発的に解決策を見出す社会を形成することを目指しています。これに伴いボランティア活動の機会を創出し、さらに人材育成にも注力していく方針です。
さらなる活動報告のご案内
今回の年次活動報告書には、これまでの取り組みと成果、今後の計画が詳しく記されています。ぜひ、ご覧になってみてください。私たちの活動に参加していただける方々のご支援とご参加を心よりお待ちしております。
みらいこども財団の活動にご興味がある方は、ぜひ「みらいこども財団 第10期年次活動報告書」と「第10期決算報告」をチェックしてください。