MSC、海洋保護研究助成
2024-07-18 13:07:10

MSC海洋管理基金、水産資源保護と野生生物への影響抑制に向けた研究助成を発表

MSC海洋管理基金、水産資源保護と野生生物への影響抑制に向けた研究助成を発表



海洋管理協議会(MSC)は、持続可能な漁業の推進を目的とした海洋管理基金から、32件の新たな研究プロジェクトへの助成を発表しました。

助成対象はインド、インドネシア、メキシコ、ニュージーランド、ニカラグア、ペルーなど、世界各地で実施されるプロジェクトです。水産資源の保全や、漁業活動が海洋生物や生態系に与える影響の最小化を目指した研究が支援されます。

MSC海洋管理基金は、2018年の設立以来、140件以上のプロジェクトに総額660万米ドル(約10億4300万円)を超える助成金を拠出しています。これらの助成金は、健全な水産資源の維持、適切な漁獲管理、海洋環境の保護といった幅広い分野のプロジェクトを支援してきました。

今回の助成金には、学生による研究プロジェクトへの支援も含まれています。これは、MSC認証取得を目指す漁業が、環境への影響を最小限に抑えるための取り組みを強化することを目的としています。

MSCは、持続可能性基準を満たした「MSCラベル」付き商品の売上の一部を海洋管理基金に充てています。また、第三者からの寄付や企業からの資金拠出も増加しており、世界的な持続可能な漁業の推進に貢献しています。

2024年度の海洋管理基金の助成金は、環境面で持続可能な漁業を目指す漁業改善プロジェクトに9件、学生の研究員への助成金に1件あたり最大5,000英ポンドを授与するなど、総額445,000英ポンドに達します。

研究プロジェクトの例



今回の助成金対象の研究プロジェクトには、以下のようなものがあります。

メキシコのマイワシ漁業が大型海鳥に与える影響の研究:メキシコ、海洋科学学際センターのロシオ・ナエリ・アベンダニョ・ビジェダ氏
南アフリカのヘイクはえ縄漁業とシャチやミナミアフリカオットセイとの遭遇に関する研究:南アフリカ、ステレンボッシュ大学のリンディウェ・マカペラ氏
* スリナムの漁業におけるデータ収集の改善:ベルギー、ブリュッセル自由大学のミシェル・ヴァレリ・ラニャダ氏

これらの研究は、漁業が海洋生物に与える影響をより深く理解し、より持続可能な漁業の実践を促進するための重要な役割を果たすと期待されています。

MSCについて



MSCは、持続可能な漁業の普及を促進する国際的な非営利団体です。MSC認証ラベルは、持続可能で適切に管理された漁業で獲られた水産物にのみ付与されます。MSCの認証基準は、水産資源の持続可能性、環境への影響の最小化、漁業管理システムの有効性を厳格に評価した上で策定されています。

MSCは、将来の世代に豊かな海洋環境を継承するために、世界中の漁業関係者、消費者、政府機関と連携し、持続可能な漁業の推進に取り組んでいます。


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会社情報

会社名
一般社団法人MSCジャパン
住所
東京都中央区日本橋兜町9-15兜町住信ビル3階
電話番号

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