地熱発電が地域を活性化
2022-04-26 02:30:01

熊本・わいた温泉郷で地熱発電が新たな地域活性化を推進

熊本・わいた温泉郷で地熱発電が新たな地域活性化を推進



熊本県阿蘇郡小国町に位置するわいた温泉郷で、地熱を活用した新たなプロジェクトが始動しました。recently、ベースロードパワージャパンとふるさと熱電、旅館山翠が連携し「山翠パワー地熱発電所」を運転開始しました。このプロジェクトは、温泉の蒸気を利用して発電を行い、地域資源の最大限活用を目指しています。

地熱発電の仕組み



山翠パワー地熱発電所では、温泉井から取り出した蒸気を2つのバイナリー発電機に供給し、その熱でタービンを回転させて電力を生成します。この発電方式は、特に低温の熱源から電力を効率よく引き出すことができるため、環境にも優しいのが特徴です。年間の発電量は約700MWhを見込んでおり、これは約200世帯が使用できる電力量に相当します。

発電した電力は、九州電力送配電株式会社に売電され、再生可能エネルギーの特別措置法(FIT)を活用します。また、余剰の温泉水や発電に使用した蒸気を利用して、旅館に提供することで、地域の利活用を促進しています。

地域活性化を目指す3社の連携



このプロジェクトは、地熱資源を有効活用し地域の発展を目指すふるさと熱電、温泉旅館事業の価値向上を目的とする旅館山翠、再生可能エネルギーを通じて地域創生を支援するベースロードパワーの3社による協働から成り立っています。特に、温泉からの蒸気を2つの発電機に分配するためには、高度な技術的な設計が必要となりますが、それを実現するために、各社の技術を融合させて課題を解決しました。

2050年の脱炭素社会に向けて



日本は2050年に向けて脱炭素化政策を進めており、再生可能エネルギーの普及が求められています。地熱資源を利用した発電は特に地域資源を生かしたエネルギー供給に貢献できるため、今後ますます重要視されるでしょう。日本には世界有数の地熱資源がありますが、現状ではそのわずか0.2%しか活用されていないのが実情です。このような状況を踏まえ、地域と連携して地熱発電を推進し、カーボンニュートラルを実現する必要があります。

地熱資源の豊かなわいた温泉郷



わいた温泉郷は、多くの蒸気が噴出する資源に恵まれています。しかし、その周辺では過疎化や高齢化問題も顕在化しており、地域の活性化が求められています。この新たな地熱発電の取り組みを通じて、地域の資源をより効率的に利用し、地域社会の活性化と持続可能な発展が期待されています。

最近の蓄積された経験を生かし、地域の特性に合わせた新たなエネルギーの形を築くことは、次世代に向けても大切なステップとなるでしょう。

まとめ



「山翠パワー地熱発電所」は、地熱と地域社会の共生を実現し、地元の経済を支える仕組みとして注目されています。地熱資源の有効活用は、持続可能な未来を見据えたエネルギー政策の一環であり、山翠の考え方は全国の温泉地へ波及していくことが期待されています。

会社情報

会社名
ベースロードパワージャパン株式会社
住所
東京都港区新橋 4-1-1 新虎通りCORE 3F
電話番号
03-5843-7774

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