黒糖と昆布の交流
2022-10-13 17:02:07
沖縄黒糖と富山昆布が結ぶローカルフードの新たな交流会
沖縄黒糖と富山昆布が結ぶローカルフードの新たな交流
沖縄県と富山県、ここにはそれぞれ独自の文化と歴史が息づいています。この二つの地域が新たな価値を創出するため、沖縄黒糖協同組合と北陸昆布協会は包括協定を結びました。今回の合意は、江戸から明治にかけて行われた北前船による交易の再生を目指し、地域の食材を活用したローカルトレードへとつなげる重要な一歩となります。
伝統と文化の結びつき
江戸時代以来、沖縄黒糖と富山昆布は北前船によってお互いの地域で流通してきました。今、その歴史を再評価し、現代のニーズに応じた活用方法を模索しています。特に、地産地消の観点からも双方の地域で消費を促していく考えは、地域活性化の一環とも言えるでしょう。
協定のきっかけは、今年8月に行われたプロサッカーチーム「沖縄SV」と「カターレ富山」間の食材の贈りあいから始まりました。この意外な形での交流は、食材を通じた新しいつながりが生まれるきっかけとなったのです。これを受けて、両者の協力によって新たな食文化の創出が期待されています。
食材のコラボレーション
今回の協定を通じて、沖縄黒糖と富山昆布を使った特別なランチコースが提供されることになりました。富山県立山町にある「ヘルジアン・ウッドザ テーブル」では、トップシェフが手がける特別メニューが発表される予定です。このランチコースには、沖縄黒糖を使ったデザートや、昆布をテーマにした前菜が含まれており、地域食材を活かした多彩な料理を楽しむことができます。
また、両地域のこども食堂へも沖縄黒糖と昆布を提供し、シェフによるレシピ提案も行います。子どもたちがこれらの食材を通じて新しい発見をすることを期待しています。
各代表の思い
今回の締結に関して、沖縄県黒砂糖協同組合の代表理事、西村憲氏は「黒糖と昆布という一見異なる食材がどのように融合するのか、可能性を感じてワクワクしています」と述べ、地域の食文化への情熱を伺わせました。
北陸昆布協会の副会長、室谷和典氏も「再び北前船のような形での文化交流が進められることに期待している」とし、地域の食材を改めて見直す意味を強調しました。また、カターレ富山の社長、左伴繁雄氏は「この取り組みは地域貢献の一環であり、健康や教育に寄与することができそうです」と語り、地域の未来に対する希望を語りました。
今後の展開
包括協定を結んだ両者は、沖縄黒糖と富山昆布を使った新しいメニューや商品開発を进めていく意欲を見せています。2023年11月20日に予定しているカターレ富山のJリーグホームゲームでは「黒糖マッチデー」を開催し、黒糖のサンプリングや食材提供を行います。このイベントが両地域の交流を一層促進する契機となることでしょう。
この新たなローカルフードの交流によって、沖縄と富山の食材の魅力が再認識され、地域経済への相乗効果が期待されています。エシカルで地元への愛を感じる食文化の創造に、今後も注目が集まるでしょう。
会社情報
- 会社名
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沖縄県黒砂糖協同組合
- 住所
- 沖縄県那覇市古波蔵1丁目24番地27号沖縄畜産振興センター1F
- 電話番号
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