企業倒産、上半期最多
2024-07-05 14:34:11

2024年上半期、企業倒産は4887件と過去10年で最多!中小零細企業の苦境が浮き彫りに

2024年上半期、企業倒産は過去10年で最多!中小零細企業の苦境が浮き彫りに



帝国データバンクの調査によると、2024年上半期の企業倒産件数は4887件と、前年同期比22.0%増で過去10年で最多を記録しました。負債総額は6810億1500万円と、前年同期比24.9%減となりましたが、これは負債額が小規模な中小零細企業の倒産が目立ったためです。

サービス業、小売業の倒産が目立つ



業種別では、全7業種中6業種で前年同期を上回りました。特にサービス業は15年ぶりに1200件を超え、飲食店を含む小売業も増加傾向にあります。

不況型倒産が全体の8割を占める



倒産主因別では、販売不振などが原因の「不況型倒産」が4029件と、全体の8割を占めました。経営者の病気や死亡による倒産も増加しており、中小企業を取り巻く経営環境の厳しさがわかります。

規模別では「5000万円未満」の倒産が急増



規模別では、負債額が「5000万円未満」の倒産が全体の59.3%を占め、小規模な企業の倒産増加が目立ちます。

業歴別では老舗企業の倒産も増加



業歴別では、30年以上続く企業の倒産が全体の32.0%を占め、中でも100年以上の老舗企業の倒産が74件と、2000年以降で最多となりました。

地域別では関東、東北、中国、九州で増加



地域別では、上半期としては2年連続で全9地域が前年を上回りました。特に関東、東北、中国、九州では、上半期としては過去10年で最多となりました。

ゼロゼロ融資後倒産、物価高倒産も増加



コロナ禍の支援策である「ゼロゼロ融資」を受けた後の倒産は、390件と年半期ベースで過去最多を更新しました。物価高による倒産も484件発生し、過去最多を大幅に更新しました。

今後の見通し



円安や利上げの影響もあり、2024年下半期も中小企業を取り巻く経営環境は厳しさを増し、企業倒産はさらに増加する可能性があります。帝国データバンクは、2024年の企業倒産が1万件突破する可能性も視野に入れていると発表しています。

まとめ



2024年上半期の企業倒産は、過去10年で最多となりました。中小零細企業の経営環境は厳しく、今後さらなる倒産増加が懸念されます。政府は、中小企業の支援策を強化していく必要があります。


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