AI insideと中本・アンド・アソシエイツが業務効率化に向けた新たな協力
2023年10月、東京を拠点とするAI inside株式会社と丸紅I-DIGIOグループの中本・アンド・アソシエイツが、革新的なAIプロバイダー契約を締結しました。この契約の下、双方はAIプラットフォーム「Leapnet」を活用し、企業向けにERP強化AIや異常検知AIを開発、社会実装を推進していくことを目的としています。
日本初の国産LLMネイティブAIプラットフォーム「Leapnet」
「Leapnet」は企業が自社のノウハウや業務プロセスをもとに、独自のAIエージェントを構築・提供することができるプラットフォームであり、日本国内の企業に特化した設計がなされています。これにより、企業は時間やコストを大幅に削減しながら、AIを取り入れた事業開発が可能となります。
中本・アンド・アソシエイツは、業務効率化の第一歩として、ERPに関連する作業の自動化を目指したAIソリューションを開発。具体的には、紙の受注伝票や請求書の入力作業をサポートするERP強化AIや、業界の特有の課題を解決する異常検知AIを提供する予定です。
異常検知AIソリューション「GenbaLens」の登場
特に注目すべきは、不動産管理やマンション修繕向けに開発される異常検知AIソリューション「GenbaLens」です。この新しいソリューションでは、スマートフォンやタブレットを用いて修繕対象の建物を動画撮影するだけで、AIが劣化箇所を自動で検出し、報告書データを生成します。これにより、報告書作成にかかる時間は従来の8時間から最短1時間へと大幅に短縮されます。さらに、品質の均一化が実現できることも大きな利点です。
業界を超えた可能性と期待
AI insideと中本・アンド・アソシエイツは、今後様々な業界に向けてAIソリューションを展開し、業務効率の向上と新たなビジネス価値の創出を目指します。特に、今回の取り組みは不動産管理にとどまらず、製造、建設、物流など幅広い業種にも応用可能性があります。このように、異常検知を起点とした業種特化型のAI展開に期待が寄せられています。
中本・アンド・アソシエイツの見解
AIソリューションの提供を手掛ける中本・アンド・アソシエイツの副社長、清瀬友久氏は、30年以上のオラクル社のERP実績を振り返りながら、現場業務や伝票入力などのデジタル化が進むことで生産性向上と品質向上を両立させると話します。また、AI insideの代表である渡久地択氏も、「Leapnet」を通じて得られた知見をAIとして社会に還元できることの意義を強調しています。
この合意により、AI insideと中本・アンド・アソシエイツが協力して開発したプロダクトが、幅広い業界で社会実装される日が待ち遠しいですね。今後も両社の動向には目が離せません。