カストディ事業の買収
2025-02-28 14:45:25

みずほフィナンシャルグループのカストディ事業をステート・ストリートが買収

みずほフィナンシャルグループのカストディ事業をステート・ストリートが買収する意義



2025年2月28日、東京。ステート・ストリート・コーポレーション(以下「ステート・ストリート」)は、みずほフィナンシャルグループ(以下「みずほFG」)と、みずほのグローバル・カストディ事業を買収することで合意したと発表しました。これは、みずほの顧客が海外投資を行う際のサポートを強化する重要なステップです。

みずほは日本の大手金融機関として、その信託銀行部門を通じてルクセンブルク及びアメリカにおいてグローバル・カストディ事業を展開しています。これらの事業のカストディ資産残高は5,800億米ドル、オフショアファンド管理資産は240億米ドルに達しています。

ステート・ストリートの戦略



ステート・ストリートのアジア太平洋地域責任者であるステファン・グミュア氏は、今回の買収を通じて、同社の成長を加速させるとともに、日本市場の重要性を再確認することになったと述べています。みずほからのカストディビジネスの譲渡は、ステート・ストリートの高品質なサービスへの信頼の賜物であり、今後とも日本とルクセンブルクの市場において、強力なサポートを提供していく考えです。

みずほFGの戦略



みずほFGのグローバルトランザクションユニット長である山本力氏は、カストディビジネスが格段に進化・多様化している中で、競争が激化している事情を説明。グローバルな規模を持つプレイヤーとの連携が不可欠であるとの認識を示し、ステート・ストリートとの連携を決定した理由を語りました。

ビジネスの成長と顧客への影響



今回の合意により、みずほFGは国内のカストディサービスを今後も継続しつつ、ステート・ストリートと提携し、海外投資における顧客ニーズに応えていくことになります。また、ステート・ストリートは、顧客へのシームレスな移管を最優先事項として取り組む姿勢を示しています。これにより、サービスの質向上が期待されており、特に大規模な機関投資家ニーズに応じた包括的なサービス提供が可能になるでしょう。

将来の展望



ステート・ストリートのボストン本社は、グローバルな資産管理業務を手掛ける著名な金融機関であり、その専門性を活かし、みずほの顧客へも高水準のサービスを提供することが注目されています。今後、両社の連携が強化されることで、特にアジア太平洋地域においては、日本企業の海外進出を後押しする体制が整う見込みです。

本件の取引は、関係当局への届出及び許認可の取得に依存しており、2025年第4四半期(10月から12月)に取引が完了する予定です。全体として、今回の買収は、双方の企業にとって戦略的な意味を持ち、今後の発展が期待されます。

ステート・ストリートとみずほFGについて



ステート・ストリートは、世界の機関投資家に向けた資産管理、資産運用サービスを展開する業界有数の金融機関です。みずほフィナンシャルグループは、私たちの生活に密接に関わる総合金融サービスを提供する企業であり、長い歴史を有しています。この2つの巨人の連携により、今後の市場の変化に対応したサービスが生まれることが期待されています。

会社情報

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ステート・ストリート
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