第7回獣がいフォーラムの魅力と取り組み
丹波篠山市で開催される第7回獣がいフォーラムは、地域活性化を目指した特色あるイベントです。このフォーラムは「獣がい対策」をテーマにしており、地域内外の住民が集まり、問題解決に向けた意見を交わす重要な機会となります。
獣がいとは何か?
「獣がい」とは、特に農作物を食い荒らす野生動物のことで、農家や住民にとって大きな悩みの種です。日本全国で発生している獣害は、農業の現場だけでなく、交通事故などさまざまな問題を引き起こしています。丹波篠山市では、この問題に対して地域主体での取り組みが進められています。
丹波篠山市の取り組み
丹波篠山市では2008年に「有害鳥獣対策協議会」を設立し、地域の皆さんが主体となった獣がい対策に努めています。また、野生動物を「害悪」と捉えるのではなく、豊かな自然の一部と見なしています。このため、「獣害」ではなく「獣がい」と表記しているのが特徴です。
特徴的なイベント:さる×はた合戦
丹波篠山市には、5つのニホンザルの群れが生息しています。これらの猿を人里に引き寄せる要因の一つが、収穫されないまま放置されている柿の木です。畑地区では900本以上の柿の木があるものの、収穫されることが少なくなっています。そこで地元の人々は毎年『さる×はた合戦』と題したイベントを実施し、柿を収穫しています。都市部からも参加者を募り、毎年合計で800から900キログラムもの柿が収穫されています。
学生が手がける柿商品
「収穫した柿を無駄にせず、地域のPRにもつなげたい」と考えた学生たちが、丹波篠山東雲高等学校で柿商品を開発しました。柿ジャムや柿パウダー、柿ドライフルーツなど、多様な加工品が生まれ、地元のふるさと納税の返礼品にも認定されています。
レシピコンテストの開催
地域資源を最大限に活用するため、柿商品を利用したスイーツレシピコンテストも実施します。これにより、参加者が創作したレシピを通じて、獣がい対策を広め、柿の収穫促進が期待されています。
フォーラムの詳細
第7回獣がいフォーラムは、2024年2月9日に丹波篠山市民センターで開催されます。午後には、様々な事例発表やパネルディスカッションが行われ、地域活性化のための具体的な取り組みが共有される予定です。参加費は無料ですので、興味のある方はぜひ参加されることをお勧めします。
申し込み方法
参加希望者は、QRコードや電話、メールから申し込みが可能です。詳細は丹波篠山市森づくり課に問い合わせてください。皆様のご参加をお待ちしています。
獣がい対策SNS「獣害へらそ課」
さらに、丹波篠山市では獣がい対策のさまざまな取り組みをSNSでも発信していますので、ぜひチェックしてみてください。地域が元気になるために、皆が一丸となって情報を共有し、問題解決を目指していきましょう!