女性の衛生課題解決へ、ハナミスイとCivic Forceが協働

災害時に特化したフェムテックの取り組み

株式会社ハナミスイと公益社団法人Civic Forceが協力し、災害時における女性支援活動をより強化する新たなプロジェクトを始動しました。この連携の背景には、女性特有の衛生問題に対する意識の向上が求められる中、災害時でも女性の健康を守るための具体的な支援を行う必要があったことがあります。

新たな取り組みの背景

災害が発生した際、多くの人々が避難を余儀なくされる中で、特に女性は身体的および精神的な健康を保つことが難しくなります。断水や避難生活の長期化によって衛生環境が悪化する状況において、女性たちは腟炎やその他の健康問題に悩まされることが多いのです。この現実を受けて、ハナミスイはCivic Forceとの協働を通じて女性の衛生支援を強化し、具体的なフェムテック製品を被災地で提供することを決定しました。

提供される製品

今回の連携により、ハナミスイ社が提供するデリケートゾーン用のケア商品がCivic Forceの活動に組み込まれます。具体的には、使い捨てタイプの腟洗浄器「インクリア」やトイレに流せるミニウェットワイプ「アウトクリア」が被災地で配布される予定です。Civic Forceは、これらの商品を佐賀県内の防災倉庫に備蓄し、必要なときに迅速に支援ができる体制を整えることを目指しています。

企業の声

ハナミスイの広報担当者は、Civic Forceとの協働が実現した経緯について、「2024年の能登半島地震の被災地を取材中に、『インクリアは被災地で役立つのでは』との提案をいただきました。このことが契機となり、衛生環境が厳しい状況下で困難を抱えている女性たちに、効果的な支援を届けることができると感じています。」と述べています。彼女は、少しでも多くの女性の健康と安心に寄与できることを願っています。

Civic Forceの取り組み

一方、Civic Forceの代表理事である根木佳織氏は、「災害時の支援には食料や水の提供だけでなく、衛生面や心のケアも含まれるべきで、女性の視点に立った支援が重要です」と強調しています。今回の取り組みを通じて、より包括的な支援体制を築くことが期待されています。

まとめ

このように、ハナミスイとCivic Forceの協働は、災害時の女性支援における重要なステップとなります。今後、女性の衛生課題に対する理解が深まり、より多くの人々が安心して生活できる環境が整うことが希望されます。彼女たちの取り組みは、周囲の人々にも大きな影響を与えることでしょう。

株式会社ハナミスイの詳細については、こちらをご覧ください。また、Civic Forceに関する情報はここからどうぞ。