7月4日、ABEMAのバラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の最新話で、お笑いコンビ、鬼越トマホークが興味深い提言を行いました。お笑い界における大学お笑いと高卒芸人の広がる格差について、彼らが持つ思いを語りました。
番組では、東京NSCから卒業した66人を対象に実施したアンケート調査の結果をもとに、学生たちが抱える問題が次々と明らかになりました。その中で、約8割の卒業生が大学お笑いに対して否定的だとし、特に大学お笑い出身の芸人に比べて高卒芸人が肩身の狭い思いをしていることが浮き彫りになったのです。
鬼越トマホークの良ちゃんは、観客を集める際に大学お笑い出身の芸人たちのように固定ファンを持っていない高卒芸人の苦しさを指摘。生の観客の前でネタを披露する際、一部の大学お笑いファンが特定の芸人にしか笑わないという状況が、ステージ上の芸人たちにとって大きな障壁であると説明しました。さらに、高卒の芸人は滑り台のように上がることができず、立ち位置の違いに対してかなりのフラストレーションが溜まっていることも表現しました。
良ちゃんはまた、大学お笑い出身の芸人が養成所に通わずにステータスを得られる手段についても提案しました。彼は「大学お笑いの場合は、40万円を支払えば事務所に所属できる権利を得られる」と述べ、これが不公平感を生む一因であると指摘しました。
この意見には、お笑いコンビ・平成ノブシコブシの吉村崇も反応。「高卒は堂々と受けて立ち、そのステータスを誇るべきだ」と激励し、仲間としての支えを見せましたが、一方で、上層部に自分の意見を言うことに対する恐れも漏らす場面もありました。これに対し、鬼越トマホークの良ちゃんは、業界内での野心を語りつつも、実際に変革を起こすためには何が必要かを考えていることが印象的でした。
さらに、彼らは大学お笑い出身の芸人が賞レースに挑むべきタイミングについても提言。彼らの考えでは、大学お笑い活動の年を考慮し、賞レースに出た年からキャリアとしてカウントすべきだということです。これにより、高卒の後輩たちにもう少し開かれた道が提供されるかもしれません。
全体として、今回の放送は、お笑いという業界の公平性に目を向けさせられる良い機会となりました。最後に、鬼越トマホークは次世代の若手芸人が活躍するための道を切り開くため、引き続き訴えていく考えを示し、視聴者にもその視点を考えさせる内容となりました。番組の内容は7日間の見逃し配信が可能なので、ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。彼らがどのようにしてお笑いの未来を描くのか、その行く先に注目です。