熊本県のタイヤショップにマッスルスーツ導入
熊本県菊池郡に位置する「タイヤガーデン藤本」が、東京理科大学発のスタートアップ企業である株式会社イノフィスの「マッスルスーツSoft-Power®」を導入しました。これは熊本県内のタイヤ交換専門店としては初の試みであり、スタッフの作業効率と身体的負担の軽減を狙った重要な取り組みです。
タイヤ交換の業務における課題
タイヤガーデン藤本は、乗用車から大型トラック、バスに至るまで様々な車両のタイヤ交換と整備を一手に引き受けています。しかし、特にトラックやバスのタイヤは重く、30kgから60kgに達することもあります。また、一度に交換するタイヤの本数も多く、ジャッキアップして取り外し、取り付け、ナットの締め付けまで一連の作業が整備士に大きな負担を強いていました。
そのため、腰への負担を軽減するソリューションが必要とされていましたが、狭い作業スペースのため機械の導入が困難でした。
マッスルスーツSoft-Power®の効果
藤本タイヤの代表取締役藤本鉄治様は実際にマッスルスーツを着用した感想を以下のように述べています。「中腰での作業やタイヤを持ち上げる際に感じていた『ズーン』とした重さを軽減できたことが大きなメリットです。着用後は姿勢が安定し、作業の効率が格段に向上したと感じています。また、腰への負担が減少したことで、仕事後に感じていた疲労感が軽くなりました。」
このマッスルスーツは、装着も簡単であり、薄手のため気温の高い日でも空調服と共に快適に使用できるとのことです。
マッスルスーツの技術的背景
マッスルスーツSoft-Power®は、人工筋肉のアシスト技術を用い、腰の負担を35%軽減する設計になっています。この支援技術は、製造業や介護、農業といった様々な現場で効果を発揮し、特に腰に負担のかかる作業場面で高い評価を受けています。オープン価格は59,400円(税込)で、幅広いサイズに対応しています。
イノフィスの展望
株式会社イノフィスは、マッスルスーツを含むアシストスーツの体験や相談ができるショールームを2025年5月に開設しました。この「神楽坂ショールーム」では、累計35,000台以上の出荷実績があるマッスルスーツを体験でき、導入を検討している方々にとって貴重な機会となります。ショールームは完全予約制で、平日の火曜から金曜の間に訪れることができます。
まとめ
クリエイティブで実用的なアシスト技術が、熊本県のタイヤ交換ショップに新たな風を吹き込んでいることが分かる導入事例です。作業の効率化と健康管理の両立を目指し、今後もタイヤガーデン藤本の取り組みから目が離せません。