LNG Canadaプロジェクトの第1フェーズ完了
2023年12月1日、日揮ホールディングス株式会社の子会社、日揮グローバルが米国のフルア・コーポレーションとともに手掛けてきたLNG Canadaプロジェクトの第1フェーズが無事に完了しました。これにより、年産最大1,400万トンの液化天然ガス(LNG)を生産する新たな生産施設がカナダ西海岸に誕生しました。
プロジェクトの概要
このLNG Canadaプロジェクトは、天然ガスの受入れから処理、液化までを担う最新鋭の設備が整っており、環境性能を徹底的に追求しています。設備には液化・貯蔵タンク、海上出荷システムが組み合わさり、今後40年にわたって安定した操業が見込まれています。特に地域社会との協力や経済の成長に配慮した設計がされている点が、このプロジェクトの大きな特徴です。
革新的な工法
日揮グローバルとフルアのジョイントベンチャーは、革新的なモジュール工法を採用することで、主要なモジュールの製作と現場工事を並行して進め、工期の短縮を実現しました。また、建設の過程では安全性と環境保護を最優先に考え、地域住民や先住民コミュニティとの透明な協力関係を築くことにも尽力しました。
第2期拡張の展望
第1フェーズの完了に伴い、日揮グローバルとフルアはさらなる展開にも取り組んでおり、現在は第2期拡張計画のFEED(基本設計)アップデートを進行中です。この新たな計画により、さらなる生産能力の向上が期待されています。
国際的なプロジェクトへの展開
さらに、日揮グローバルはアラブ首長国連邦のルワイスでの新たなLNGプロジェクトや、モザンビークのロブマプロジェクトにおいても基本設計を実施中です。加えて、マレーシアのニアショアFLNGプロジェクトやインドネシアのTangguh UCCプロジェクトといった多様な国際プロジェクトに取り組み、グローバルにエネルギーの持続可能性向上を図っています。
環境重視のアプローチ
日揮グローバルは、環境に優しいLNGプラントの設計を通じて、エネルギートランジションを実現するとともに、企業としての社会的責任を果たすことを目指しています。「Enhancing Planetary Health」という企業の目的を掲げ、持続可能な社会の実現に向けて引き続き努力していく所存です。
まとめ
LNG Canadaプロジェクトは、地球環境の保護と経済発展の両立を目指し、新たなエネルギー時代を切り開く重要な一歩となりました。今後も地域社会とともに成長し、持続可能なエネルギーのシフトを支える存在となることが期待されます。