量子コンピュータの未来
2025-04-11 13:19:51

量子コンピュータ企業Quemixが5.5億円を資金調達!未来の技術に挑戦

量子コンピュータ企業Quemixが資金調達を実施



株式会社テラスカイの連結子会社である株式会社Quemixは、量子コンピュータのアルゴリズムおよびソフトウェアの研究開発を進めています。最近、同社はSCSK株式会社、テラスカイ、YNF合同会社、みずほキャピタルのファンドなどとの資本業務提携を発表しました。この取り組みの一環として、Quemixは第3者割当増資を行い、総額5.5億円の資金調達を成功させました。これにより、同社のこれまでの資金調達の累計は8.5億円に達しました。

資金調達の背景には、新興技術であるAI、自動運転、電気自動車の普及があり、これに伴い高性能の半導体や電子部品、さらに高機能素材の需要が急増しています。特に、これらの開発において計算化学とコンピュータシミュレーションを組み合わせた方法論が求められています。

次世代コンピュータである量子コンピュータは、特に「最適化問題」「暗号化」や「材料計算・シミュレーション」において、これまでにないブレークスルーをもたらす技術として注目されています。2023年には世界各国から量子コンピュータの実用化に向けたハードウェアのロードマップが発表され、多くの研究開発が加速すると見込まれています。2024年は、この技術が一層発展する転換点となることでしょう。

Quemixは、2019年に設立された研究開発型企業であり、量子技術を駆使して新しい未来を切り拓くことを目指しています。同社の代表、松下雄一郎が指揮を取り、量子コンピュータ、量子センサ、材料計算関連の先進的な研究を進めています。特に、量子化学計算アルゴリズム「確率的虚時間発展法(PITE®)」の開発に成功し、特許も取得しています。このアルゴリズムは、量子技術による計算速度の向上が数学的に証明されており、業界における先駆的な成果と言えるでしょう。

Quemixは、「量子技術で人類が夢見た未来を実現する」というビジョンに基づき、FTQC=誤り耐性量子コンピュータ向けのアルゴリズム研究に特化しています。2028年までに量子コンピュータの社会実装が求められる中、そのための研究開発が急務です。今回調達した資金は、材料計算やシミュレーション分野におけるさらなる研究開発への投資に活用される予定です。

株式会社Quemixの概要

Quemixは、量子コンピュータや量子センサ、材料計算分野の研究を手掛ける企業です。テラスカイの連結子会社として、新技術を駆使しながら企業のブレークスルーを支援することをミッションに掲げています。自社開発の量子アルゴリズムを用いて、次世代の技術革新に寄与することを目指しています。

関連情報や問い合わせは、Quemixの公式サイトを通じて行えるため、最新の研究進捗が気になる方はぜひ訪れてみてください。社会を変える量子コンピュータの実用化に向け、同社の取り組みに期待が高まります。


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会社情報

会社名
株式会社テラスカイ
住所
東京都中央区日本橋2-11-2太陽生命日本橋ビル16階
電話番号
03-5255-3410

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