長崎スタジアムシティにおけるロボット実験について
2024年10月14日に開業した
長崎スタジアムシティは、ジャパネットグループが運営する大型複合施設です。この施設内で、施設全体へのロボット導入をテーマにした実証実験が行われます。
ciRobotics株式会社は、自社開発の搬送ロボット「
WILL-SR」を提供し、このプロジェクトに参画しています。今回の実証実験は、経済産業省が公募した「
ロボットフレンドリーな環境構築支援事業」に採択されたもので、国家レベルの支援を受けた重要な取り組みです。
プロジェクトの目的と背景
長崎スタジアムシティにはサッカースタジアム、アリーナ、ホテル、商業施設、オフィスが集まっており、その広範な施設において人手不足の解消や運営コストの削減を目指しています。具体的には、従来人手で行っていた業務をロボットによって代替し、その効果を検証します。
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実証実験の目的
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新しいユースケースの創出: スタジアムに設置された初のジップラインでは、重い備品を運ぶ必要があり、ここで宅配ロボット「DeliRo Truck」が導入されます。
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ロボット性能評価: 複数のロボットを用いて、スタジアム内でのパフォーマンスを測定し、その指標を確立します。
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屋外および半屋外での環境整備: ロボットの活用を更に拡大するため、屋外スペースでの課題を整理し、技術検証を行います。
実証実験に参画する企業
このプロジェクトには、様々な企業が協力しています。
- - リージョナルクリエーション長崎: プロジェクト全体の統括を担当。
- - 戸田建設株式会社: ロボットフレンドリー環境の整備支援。
- - ZMP: 宅配ロボットの提供と管理システムの導入。
- - アマノ株式会社: 清掃ロボットを提供。
- - パナソニック: ロボットの性能評価と実証実験を実施します。
将来的な展望
ciRoboticsは今後、ソフトウェアとハードウェア技術を融合し、労働力不足に対応するための多様なロボットシステムを構築します。特に、製造業や物流分野での自動搬送ロボットの導入を進め、同時にサービスロボットの分野への進出も視野に入れています。
長崎スタジアムシティでの実証実験が成功すれば、同様の取り組みが他の地域や施設にも広がり、ロボット技術が日常生活に浸透する未来が期待されます。今回のプロジェクトは、ロボット技術の実用化に向けた大きな一歩となるでしょう。これからの展開に注目が集まります。
施設概要
長崎スタジアムシティ: 長崎県長崎市幸町7番1号
- - スタジアム: PEACE STADIUM
- - アリーナ: HAPPINESS ARENA
- - ホテル: STADIUM CITY HOTEL NAGASAKI
参考情報
ciRobotics株式会社公式サイト:
ciRobotics