ダイナパック株式会社は、2023年にベトナムのHoang Hai Vietnam Packaging Joint Stock Companyの80%の株式を取得し、同社を子会社化することを決定しました。この動きは、ダイナパックが掲げる中期経営計画に沿ったものであり、国内外の生産拠点を拡充するための一手として位置づけられています。
取組みの背景
近年、ベトナムの経済成長が著しく、2024年度のGDP成長率は7%、2025年度の目標は8%とされています。この経済成長を背景に、ダイナパックはベトナムでの段ボール製造機能をさらに強化する計画を進めています。新たに傘下となるHoang Hai社は、この成長戦略の重要な部分を果たすと期待されています。
株式取得に関する詳細
ダイナパックは、Hoang Hai社の株式を取得するにあたり、20,000,000株を買収しました。これにより、企業は同社の80%を所有することになります。これまでのところ、ダイナパックは同社の株式を全く保有していなかったため、この取得は完全な新規参入となります。
また、取得価額に関しては、相手先企業の意向を尊重して非開示となっています。ダイナパックは、第三者機関に依頼したデューデリジェンスを経て、適正な企業価値を算出し、株式取得額を決定したとのことです。これにより、投資の透明性を確保しつつ、今後の展開に向けて信頼性の高い基盤を築くことができると考えられます。
株式譲渡日程
譲渡契約書の締結は2025年6月2日を予定しており、株式の実行日は同年9月下旬とされています。このスケジュール通りに進行すれば、ダイナパックは廃棄物を含む多角的な包装ビジネスの中で、ベトナム市場の拡大を目指すことになります。
企業情報
ダイナパック株式会社は2005年に設立され、愛知県名古屋市に本社を置いています。代表取締役社長の齊藤光次氏のもと、段ボールや紙器、軟包装材などの製造販売を手がけており、長年の経験をもって業界において重要な地位を築いています。今後、Hoang Hai社を通じてさらなる製品フォートを獲得し、成長を加速させる計画です。
ダイナパックのこの新しい試みは、競争が激化する包装業界において競争力を高めるだけでなく、持続可能なビジネスモデルの構築にも寄与すると期待されています。今後の動きに注目です。