日本の洋上風力発電の進展
2021-11-01 09:30:01
SSEリニューアブルズ、日本の洋上風力発電プロジェクト新会社設立で推進力を加える
SSEリニューアブルズが日本市場に進出
英エネルギー企業であるSSEリニューアブルズは、日本の洋上風力発電事業を推進するため、パシフィコ・エナジーと共同で新会社「SSEパシフィコ株式会社」を設立した。この合弁会社の設立は、日本における洋上風力事業のさらなる発展を図る重要な一歩となる。
新会社の役割と人材配置
SSEパシフィコ株式会社では、日本を拠点にするパシフィコ・エナジーから最大20名の従業員が移籍し、残りの専門人材はSSEリニューアブルズから補完される。CEOには、SSEリニューアブルズの開発部門ディレクターであるマイク・シートンが就任。パシフィコ・エナジーの松尾大樹氏は取締役として事業に関与し、唐澤大氏が上級副社長兼最高執行責任者に就任し、プロジェクトを統括していく。
プロジェクトの展開と目標
日本海域では、初期段階の洋上風力発電プロジェクトが複数進行中であり、数ギガワット規模の発電容量を見込んでいる。これらのプロジェクトには着床式と浮体式の技術が含まれ、将来のオークションに向けた選定が期待されている。特に、開発が進んでいるプロジェクトの一部では、送電線の確保や地域ステークホルダーとの関係構築が進んでおり、2020年代前半または半ばに入札に参加する目標を掲げている。
知識の共有と地域貢献
SSEパシフィコ株式会社は、パシフィコ・エナジーが行ってきた地域開発での準備作業と、SSEの風力発電に関する豊富な経験を活かし、今後10ギガワットに及ぶ初期開発事業を拡大していく予定だ。新会社は地域社会や地方自治体と積極的に協力し、洋上風力発電所と地域との最適な統合を目指す。
SSEのグローバル戦略
SSEグループは、ネットゼロへの移行に必要な電力インフラを開発・運用することで持続的な価値創造を目指している。再生可能エネルギー事業に加え、海外ではすでにスペイン、ポルトガル、デンマーク、ポーランドで洋上風力発電プロジェクトを展開しており、日本が新たに加わった。特に、2050年には最大140ギガワットの洋上風力発電導入が期待される東アジア市場での開発機会が広がることが見込まれる。
お互いの期待とビジョン
SSEリニューアブルズのマネージング・ディレクターは、「日本の洋上風力発電市場への進出は、次なるステップを示すもので、パシフィコ・エナジーとのパートナーシップが非常に期待される」と語る。再生可能エネルギー目標の達成に貢献し、今後も日本での洋上風力発電計画に貢献したい意向を示している。
一方で、松尾氏はSSEとのパートナーシップに期待し、地域コミットメントを約束している。彼は「SSEと共に、再生可能エネルギーの普及、低コスト化に努め、日本全体のエネルギーの安定供給に寄与したい」とコメント。日本での持続可能なエネルギー開発は、今後ますます重要性を増すだろう。
結論
SSEリニューアブルズとパシフィコ・エナジーによる新たな提携は、日本における洋上風力発電の発展に大きな影響を与えることが期待されている。経験豊富な両社が協力することで、持続可能なエネルギーインフラが整備され、国民の生活向上と地域社会への利益が生み出されることが期待される。
会社情報
- 会社名
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SSE Plc
- 住所
- 200 Dunkeld Road, Perth, UKInveralmond House
- 電話番号
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