高槻市、雅楽協会との連携事業に向けた補正予算案を可決
令和7年9月24日、高槻市の市議会は定例会を開催し、全国初となる一般社団法人雅楽協会と締結した包括連携協定に基づく事業や、物価高騰への対応を含む補正予算案を可決しました。この補正予算案は一般会計で13億7,733万5千円に上ります。
この補正予算には、雅楽協会が来年1月に高槻市で開催する「雅楽フェスティバル」を中心とした関連施策が含まれており、雅楽の魅力を広めるための展示などが企画されています。また、このフェスティバルに向けて、地域の伝統音楽である雅楽の特徴を活かした施策の投入が期待されます。
さらに、全国で初めての試みであるこの連携協定は、雅楽の主旋律を担う楽器「篳篥」に使用される吹き口の素材として最適な「鵜殿のヨシ原」の保全活動を支援する予算も含まれており、本市内の環境保護にも貢献する内容となっています。
もう一つの重要なポイントとして、物価の高騰による生活への影響を考慮し、高校生がいる家庭や児童扶養手当を受けている世帯への支援が提案され、地元産米を5キログラム配布する予算も可決されました。この施策は、保護者の負担軽減を図るだけでなく、地元農業の振興にも寄与する意義があります。
主な予算内容
以下は可決された補正予算の主要項目です。
- - 篳篥の蘆舌に適した鵜殿のヨシ保全事業への支援:500千円
- - 雅楽フェスティバル関連企画:1,080千円
- - 摂津峡公園の再整備に向けた取り組み:11,788千円
- - 公民館のコミュニティセンター移行:22,843千円
- - 建設物価高騰への対応(富寿栄住宅建替):141,183千円
- - 給食食材費高騰への対応(小中学校):282,750千円
- - 地元産米を配布(高校生の家庭、児童扶養手当受給世帯):71,853千円
- - 財政調整基金への積立:1,762,000千円
これらの施策は、高槻市における教育環境の充実と地域文化の振興、さらには市民生活の安定を図るものです。今後、高槻市がこの取り組みをどう実現し、どのように地域のニーズに応えるかが注目されるところです。
高槻市はこの新たな取り組みにより、地域社会の強化と持続可能な発展を目指します。また、雅楽協会との連携を通じて、地域文化の活性化にも寄与することが期待されます。