新型レゾルバ・シミュレータ
2025-05-15 14:19:46

ピカリング インターフェースが新型レゾルバ・シミュレータを発表!航空宇宙や車載分野での利用拡大に期待

ピカリング インターフェースの新たな挑戦



英国クラクトン・オン・シーに本社を置くピカリング インターフェースは、電気テスト及び検証向けの新しいモジュールを発表しました。本社における設計と開発の結果、41-670(PXI)と43-670(PXIe)という新シリーズのレゾルバ・シミュレータが誕生しました。これにより、航空宇宙や車載アプリケーションでの実用性が高まることが期待されています。

新テクノロジーの特徴



この新しいレゾルバ・シミュレータは、最大130,000RPMの高速回転レゾルバ・シミュレーションを実現しました。近代的な車載および航空宇宙分野における要件を考慮し、ピカリングは高速かつ高精度なシミュレーション環境を提供することを目指しました。特に、制御システムが要求する信号の帯域幅、ノイズ低減、ダイナミックな応答の向上といった技術的課題に対応しています。

従来の低速レゾルバ・シミュレーションではソフトウェアの忠実度が低く、結果としてテスト過程でソフトウェアのバグを見逃す可能性がありましたが、新モジュールによりそのリスクは軽減されます。最大80kHzの励起周波数を持つ高速レゾルバを活用することで、よりリアルなテスト環境を構築することが可能です。

画期的なデザイン



新たに発表されたシミュレータは、複数のレゾルバ極対の同時シミュレーションが可能です。特に平面での最大回転速度が従来の20kRPMから、極対数を4にすることで80,000RPMへと引き上げられています。ピカリング インターフェースのシミュレーション・プロダクト・マネージャー、スティーブン・ジェンキンス氏は「我々の新しいレゾルバシミュレータは、FPGAを用いた近似値ではなく、基板上に実際のトランスを実装する方式です」と語っています。このため、リアルなアナログ信号が高解像度で出力され、最高速度においても安定した性能を提供できるとのことです。

幅広い対応可能性



41-670と43-670のシリーズには、直線型(LVDT)や回転型(RVDT)の可変差動トランス(VDT)をシミュレーションする機能が含まれています。特に、最大130,000RPMの高速回転シミュレーションに最適化されており、より幅広いアプリケーションへの適用が期待されています。新製品は2バンク構成と4バンク構成で、それぞれの出力設定が可能です。これにより、様々なテストニーズにフレキシブルに応じることができます。

効率的なテスト環境の実現



このPXIモジュールは、チャンネル密度の高い設計により、省スペースでのテストを実現しています。41/43-670に内蔵されたリレー機能では、各チャンネルの入出力設定が可能で、外部スイッチングを行う必要がありません。また、プログラム可能な位相遅延も搭載されており、センサやケーブルの不具合をシミュレートすることで、より現実的なテストが行えます。

安心の保証とサポート



ピカリング インターフェースでは、3年間の標準保証と長期製品サポートを提供しています。製品の価格や供給、その他の問い合わせは、公式ウェブサイト(https://www.pickeringtest.com/ja-jp/)を通じて行うことができます。

結論



ピカリング インターフェースの新型レゾルバ・シミュレータは、航空宇宙、車載、防衛など多様な分野でのニーズに応える製品として期待されています。高精度のシミュレーション環境が実現されることで、さらなる進化を遂げるこれらの産業の未来には大きな期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
ピカリング インターフェース
住所
Stephenson Road, Clacton-on-Sea, CO15 4NL, United Kingdom
電話番号

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