立命館アジア太平洋大学が国内7校目のフェアトレード大学に認定
このたび、立命館アジア太平洋大学(APU)が国内で7校目となるフェアトレード大学に認定されました。この認定は、一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)によって行われ、同学の持続可能な社会実現への取り組みが高く評価されました。
フェアトレード大学とは
フェアトレード大学は、大学がフェアトレードの理念に賛同し、その推進に向けた活動をサポートするために認定される制度です。国際的には、イギリスのオックスフォードブルックス大学が初のフェアトレード大学として認定を受けており、2022年時点で世界中に286のフェアトレード大学があります。
日本においては、2014年に認定制度が導入され、以来、静岡文化芸術大学、札幌学院大学、青山学院大学などが認定を受けています。立命館アジア太平洋大学は2023年11月に認定を受け、この流れに新たに加わりました。
APUの取り組み
APUは、「立命館アジア太平洋大学フェアトレード憲章」を制定し、国際協力団体「Ones'1 Fair Trade」との協力を通じて、フェアトレードの普及を積極的に進めています。この憲章の中には、フェアトレードの理念を地域に定着させ、公正かつエシカルなビジネスの社会実現を支持する内容が含まれています。
学長の米山裕氏は、この認定を大変光栄に思うと述べ、「これは、学生の主体的な取り組みや、多様な価値観が交わる学びの環境が評価された結果であり、持続可能な社会の実現への新たな一歩です」と語っています。
また、米山学長はAPUの学生たちがフェアトレードを通じて地球規模の課題に関心を持ち、自ら行動に移すことを誇りに思っていると強調しました。このような取り組みが、未来の消費者にフェアトレードの重要性を伝えるきっかけになることが期待されています。
FTFJの役割
日本フェアトレード・フォーラムの代表理事内山大志氏は、APUのフェアトレード大学認定を祝福し、「この認定は、APUが継続的に多様なフェアトレード活動を推進してきた成果です」と述べました。FTFJは、フェアトレードの普及を支援し、社会的・環境的に配慮したビジネスの実現を目指す取り組みを行っています。
FTFJによる認定基準には、学生による主体的な活動や、継続的なフェアトレードへの取り組み、大学当局によるフェアトレード産品の購入等が求められます。これにより、大学全体がフェアトレードの理念を支持し、実践的な活動に取り組むことが重要視されています。
終わりに
立命館アジア太平洋大学のフェアトレード大学認定は、社会が直面する課題に対する学生たちの意識を高め、行動を促す重要なステップとなることが期待されています。今後もAPUの取り組みが更なる発展を遂げ、フェアトレードの価値が広がることに注目が集まります。