2025年9月の派遣社員平均時給、過去最高タイの1,708円を記録!
2025年9月度の派遣社員の平均時給は1,708円となり、これで2ヵ月連続して過去最高のタイを更新しました。この数値は前年同月を上回るのはなんと37ヵ月連続という快挙を達成しています。カギとなったのは、当月における経験者向けの高時給求人の増加です。
高時給を実現した背景とは?
エン株式会社が運営する派遣職探しサイト『エン派遣』によると、三大都市圏では、オフィスワークや事務系職種が引き続き高い時給を維持しています。特に、事務系職種では1,680円(前年同月比+22円)という高値を記録しており、これは毎年9月に増加する「10月開始」の求人の影響によるものです。今年は人材確保のために募集開始が8月に前倒しされ、この結果として経験者向けの高時給求人が増加しました。
さらに、経理といった専門的なポジションでは、時給2,500円の高時給求人も登場しています。このように、派遣会社側は能力の高い人材を求めており、高時給を実現する要因となっているのです。
IT・エンジニア職も急騰
IT・エンジニア職の平均時給は2,683円(前年同月比+99円)に上昇しました。これは特に、エンジニアに対する需要が依然として高いためです。人材不足が慢性的な状況である中、企業は応募資格を緩和するのではなく、時給の引き上げで人材を獲得しようとしています。また、AI関連プロジェクトの拡大に伴い、「Python」スキルを持つエンジニアへの需要も急増中です。
今後の見通し
今後は、オフィスワーク系では年末調整関連の求人が増加することが予想されています。これにより、専門知識や経験を必要とする求人がさらに増加するため、時給は高水準で推移すると見込まれています。
派遣求人の時給が高止まりしている現状は、単なる人手不足の解消だけでなく、「自社にない専門スキル」を求める企業側のニーズが強く反映されているのです。
まとめ
『エン派遣』は、日本最大級の派遣情報サイトとして、求職者の多様なニーズに応じた求人情報を提供しています。企業は今後も専門スキルを持つ人材を求める傾向が続くため、派遣社員にとってもチャンスが広がることでしょう。今後の派遣市場の動向に注目です。