カーボンリサイクルの未来
2023-06-05 14:29:54

カーボンリサイクル事業がもたらす持続可能な未来のための新技術開発

カーボンリサイクル事業の推進とその意義



持続可能な社会を目指す現代において、CO2の利用は急務とされており、その中で注目を集めているのがカーボンリサイクル技術です。これにより、排出されたCO2を原料として高機能のカーボンナノチューブ(CNT)を製造し、新たな価値を創出することが可能になります。カーボンフライ社は、特にこの分野において革新的な技術開発を進めています。

カーボンナノチューブの多様な用途



カーボンナノチューブは、その優れた物理的特性から、電気自動車(EV)バッテリーや航空宇宙産業など、幅広い分野での利用が期待されています。このCNTの製造プロセスは、従来の炭素繊維などと異なり、CO2排出を大幅に抑えることができるのが大きな特徴です。カーボンフライが開発している量産機によって、高品質なCNTを大量生産できる体制が整いつつあります。

CO2からの炭素抽出とリサイクル



この新たな技術は、化学工場などから排出されるCO2を回収し、そこから炭素を抽出してCNTへと加工します。さらに、使用済みの製品からもCNTを回収し、再度原料として再利用するリサイクル方法も同時に進行中です。これにより、サプライチェーン全体でカーボンリサイクルが実現され、持続可能な素材としてのCNTが確立されることを目指しています。

企業連携による技術革新



この事業は、カーボンフライと兼松、FCCがタッグを組む形で進められています。両社は、日本国内外の化学品メーカーや大学とも連携し、技術開発をオープンな形で進める予定です。これにより、CO2の供給源として信頼できるネットワークを構築し、製品の循環型経済の実現を加速させていく考えです。

最終的な目標は空気からの生産



さらに先を見据えると、カーボンフライは大気中のCO2を回収するDAC(Direct Air Capture)技術の導入も視野に入れています。これが実現されれば、CNTの生産に必要な炭素、水素、窒素全てを大気から取得することが可能となり、いわば「空気からの生産」という究極的な形が確立されることになります。これにより、環境への負荷を大きく削減することが実現されるでしょう。

持続可能な社会の実現への貢献



カーボンフライをはじめとする企業は、このカーボンリサイクルの推進を通じて、カーボンニュートラルを実現し、サーキュラーエコノミーに寄与しようとしています。この取り組みは、持続可能な社会の実現に向けて非常に重要なステップであり、将来的な地球環境への影響を大きく変える可能性を秘めています。

持続可能な未来を築くためには、企業だけでなく、私たち一人ひとりの意識と行動が必要です。カーボンリサイクルを通じて、私たちの生活にどのような影響をもたらすのか、引き続き注目していきたいところです。

会社情報

会社名
株式会社カーボンフライ
住所
東京都江東区青海2丁目4−32タイム24ビル11階
電話番号
03-3599-5257

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