京都芸術大学の巨大灯籠「粟田大燈呂」とは
京都市の粟田神社にて毎年開催される「粟田祭」。この祭りの中でも特に注目を集めるのが、京都芸術大学の学生が制作する巨大な灯篭「粟田大燈呂」です。本年度も、学生たちが力を合わせてこの芸術作品を作り上げる姿が見られます。
このプロジェクトは、180年の時を経て復活したもので、2008年に始まりました。芸術の力を駆使して、古き良き文化を現代に蘇らせる試みです。
「粟田祭」とその意義
「粟田祭」は、悪疫退散を願うために行われる神社の最大の行事で、体育の日の前から続く一連の神事が含まれています。この祭りは、出御祭から始まり、夜渡り神事、神幸祭、還幸祭、そして例大祭まで、多彩なイベントが行われます。
特に夜渡り神事では、粟田大燈呂が巡行し、幻想的な雰囲気の中で地域の人々や観光客を魅了します。毎年、学生たちが中心となってこの灯籠を制作し、地域文化の振興に貢献しています。
今年の大燈呂制作プロジェクト
今年度の粟田大燈呂は、『須勢理媛神(スセリヒメノミコト)』と『青不動明王』を題材にした2基が新たに制作されます。学生たちは、8月27日から9月中旬にかけて、灯篭製作に取り組んでいます。
制作過程は壮観で、学生たちが手間暇かけて有形文化財とも言える作品を完成させる様子は見る者を圧倒します。制作の最終チェック時には点灯式が行われ、いよいよその灯籠が夜空を彩ります。
今後のスケジュール
- - 搬入日: 10月12日(土)
- - 粟田祭 夜渡り神事: 10月13日(日)
これらの日程で、多くの人々との感動的な出会いが待っています。取材を希望するメディア関係者は、前日までに連絡をすることで、制作や神事の詳細を取材できます。
京都芸術大学について
京都芸術大学は、10学科24コースを持つ国内有数の総合芸術大学で、社会で必要な力を育てることを目的としています。アートを学ぶ学生たちが、地域社会や企業が抱える課題に取り組む「社会実装プロジェクト」も数多く行われています。
地域文化の発展に活かされるこのような活動は、学生たちだけでなく、地域の人々にとっても意義深いものです。
まとめ
「粟田大燈呂プロジェクト」は、ただの製作イベントに留まらず、伝統文化を復活させるための重要なチャレンジです。今年も多くの人々にその魅力を伝え、引き続きプロジェクトが発展していくことを願っています。ぜひ、この美しいアートの世界を、多くの方に体験していただきたいです。