メタリアル・グループが新たなAIエージェント「Metarealレグスタック」を発表
2023年8月1日、メタリアル・グループの株式会社ロゼッタは、複数の厳しい規制に対応するための新しいAIエージェント「Metarealレグスタック」(Metareal RU)の提供を開始しました。このサービスは、GDPRやESG、バーゼル規制といった規制対応に関連する課題を効率的に管理し、コストを削減することを目的としています。
開発背景
近年、グローバル企業はGDPRやESG、金融におけるバーゼル規制など、複数の規制への対応を求められています。しかしながら、各事業部や拠点がサイロ化した体制を維持していると、重複タスクが発生し、規制対応コストが急増するという問題が顕著になります。従来のリスク管理ツール(GRCツール)は、単一の規制に特化しているため、各規制の重複を最適化することができず、運用負荷とコストの増加を招いていました。このようなニーズと課題を受け、多層的な規制への対応を実現するツールとしてMetareal RUの開発が進められました。
Metareal RUの特徴
Metareal RUには、以下のような主な特徴があります。
1.
NLPによる重複作業の可視化
複数の規制におけるタスクをAIがタグ付けし、重複している作業を明確にします。これにより、忙しい業務環境においても効率的にリソースを活用できます。
2.
共通統制設計の自動提案
AIが規制の共通統制設計を提案することで、業務の効率化を図ります。これによって、従来は手間のかかっていた業務プロセスが簡素化され、迅速な対応が可能になります。
3.
財務仕訳案の自動生成
規制対応によって生じるコストを、財務的な観点からも数値化します。これにより、経済的なインパクトを明確にし、さらに改善策を見出すことができます。
4.
マルチレイヤーでの統合解析
他のGRCツールとは異なり、Metareal RUは複数の規制を総合的に解析し、初めて実用化に至った点が大きな特徴です。
このサービスは、特に多国籍企業の経営層や法務、リスク管理部門、規制対応に苦心している事業部の責任者にとって、資料及びプロセスの効率化を図る大いなる助けとなることでしょう。
Metarealシリーズの展開
メタリアル・グループは、Metarealレグスタックを含む生成AIシリーズを今後も展開していく予定です。特に、金融分野に特化した「Metareal DD」を皮切りに、さまざまな業種に対応するAIソリューションの提供を進めています。このシリーズは、各業界特有の課題解決を支援し、現場での迅速なAI導入を可能にします。メタリアルのコンサルティングは、現場のニーズを理解し、「使いたくなるAI」を提供することを重視しています。
メタリアル・グループのミッション
メタリアル・グループは、「世界中の人々を場所・時間・言語の制約から解放する」という企業ミッションのもと、翻訳市場でのシェアNo.1を誇ります。法務や医薬、金融、ITなど多岐にわたる分野に対応し、完全カスタマイズのAIサービスを実施しています。これからの多様なニーズに応えるため、メタリアル・グループはさらなる革新を目指し続けます。
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