さいたま市の「BIZ SAITAMA」が新技術ニーズを発表
さいたま市が推進するオープンイノベーション事業「BIZ SAITAMA」は、企業が新たな技術ニーズを公開する場として機能しています。2023年10月2日、株式会社オクトウレタンが新たに二つの技術的ニーズを公表しました。
オクトウレタンの技術ニーズ
1. ウレタン製品に対するレーザー加工
オクトウレタンは、ウレタン製品への高精度な印字を実現するためのレーザー加工技術を求めています。この技術により、印字面の耐久性や視認性の向上が期待されています。印字技術は、製品の品質や見栄えに直接影響を与えるため、特に重要な要素です。
2. ポリウレタンエラストマーの製造
もう一つのニーズは、成形難易度が高いポリウレタンエラストマーを製造できるパートナーの募集です。このエラストマーは、特に高性能が求められる分野で使用されています。
「BIZ SAITAMA」とは?
「BIZ SAITAMA」は、様々な技術的課題を抱える企業と、技術解決能力を持つ他の企業をマッチングさせるための事業です。2024年度には21社からの技術ニーズが寄せられ、国内外の企業から合計109件もの提案が寄せられ、83.5%のマッチング率を記録しています。
マッチングの結果、取引開始や試作品開発など、具体的な進展があった案件も15件に達しています。これは、単なるアイデアの共有にとどまらず、実際のビジネスに結びつくことを示しています。
2025年度の展望
2025年度には、さらに多くのリーディングエッジ企業や上場企業から26件の技術ニーズを公開予定です。これにより、新たなビジネスチャンスが創出されることが期待されています。技術ニーズを解決できる企業は随時、オンラインで面談を行い、具体的なマッチングを図っています。
さいたま市産業創造財団の役割
公益財団法人さいたま市産業創造財団は、地域中小企業の支援を目的に設立されました。市内の企業者や創業者に対して支援を行い、地域産業の振興や市民生活の向上に寄与しています。産業文化センターを拠点に、様々な支援事業を展開し、中小企業の発展をサポートしています。
まとめ
オクトウレタンが新たに発表した技術ニーズは、業界の関心を集めており、今後の実用化が期待されます。「BIZ SAITAMA」は企業間の協力を促進することで、地域経済の活性化に寄与しており、次の世代の技術革新を生み出すための重要なプラットフォームとなっています。