ヒマラヤのユキヒョウを守る活動が教える環境保全の重要性
2025年12月26日、Earth Saverメンバーのための特別講義が行われ、WWFジャパンからの講演を通じて、環境保全の現場について多くのことを学びました。特に、ヒマラヤのユキヒョウについての課題は、今私たちが直面している環境の厳しい現実を浮き彫りにします。
1. ヒマラヤの厳しい舞台
講義の舞台は、インド北部のラダック地方で、標高3500mから4000mという高地に位置します。ここは富士山よりも高い場所であり、木々が育たない岩だらけの過酷な環境。にもかかわらず、この地には絶滅危惧種であるユキヒョウを含むさまざまな生き物が生息しているのです。
理解が必要なのは、これらの動物たちが直面している危機的な状況です。講師の三間淳吉さんは、「『知って満足するのではなく、やばいと感じる心を大事にしてほしい』」と訴えました。そこで明らかになったのは、私たちが知らなかった実情です。
2. 私たちが直面した「3つの衝撃」
① 一晩で40頭の羊が死ぬ衝撃
ユキヒョウが家畜小屋に侵入し、羊たちが暴れて圧死するという痛ましい事故が発生しています。一晩で40頭もの羊が失われることは、農家にとって訳もない損失で、命を奪ったユキヒョウが憎まれ、時には殺されても仕方がないという状況が生まれているのです。
② 青空に大砲
美しい山の中に戦争の大砲があるという衝撃的な事実も。ここは国境紛争が続く地域で、動物を守るためには平和が不可欠です。つい言葉を失りました。
③ 私たちの水資源との関連
ヒマラヤの氷河の溶解は、日本を含むアジア全体の水不足に直結します。さらには、人間が自然破壊を進めることで、未知のウイルスが動物から人間社会へと持ち込まれることにもつながります。これは、新型コロナウイルスのようなパンデミックの原因ともなるのです。
3. 多角的な解決策
WWFは地元コミュニティと連携し、以下のような解決策を進めています。これらは単なる知識と理解ではなく、実践に基づくものです。
【防ぐ】
家畜小屋には頑丈な柵を設置し、ユキヒョウの侵入を防ぎます。これにより羊を守り、ユキヒョウと農家の双方が共存できる環境を作ります。
【支える】
経済的な貧困が自然破壊につながるため、地元の産業を支援し、農家が家畜に依存せずに生計を立てられるようにします。
【伝える】
観光客に正しい知識を共有し、自然環境への配慮を促すためのガイドブックを作成。訪れる人々がごみ問題を助長しないよう努めています。
【変える】
地球温暖化による氷河の溶解について国際的に働きかけています。国連への参加や企業、政府へのアプローチを怠ることがありません。
4. ワークショップでの学び
講義の最後には、「頭の中のスズメを描く」というワークショップを行いました。普段目にしているスズメでも、描こうとするとその形や模様を思い出せないもの。ヒマラヤのスズメの雄と雌の模様の違いが、日本のスズメとは異なることも学び、観察の重要性を実感しました。
講師からのメッセージ
「社会の仕組みが変われば環境問題も解決できる。そして、皆さんがその変化を促すことが大事だ」。このメッセージを受けて、次は私たちが街頭募金を通じてこのバトンをつなぐ番です。講師の方々には深く感謝申し上げます。
次回予告:オンライン勉強会
次回のEarth Saverオンライン勉強会では、今回の講義内容を自分たちの行動へどうつなげていくかを話し合います。参加希望の方も大歓迎です。詳細は公式サイトなどをご確認ください。私たちの活動が一歩一歩、より良い未来に繋がることを願っています。