バリアフリー推進のための障害当事者リーダー養成研修
東京都で開催される「バリアフリー障害当事者リーダー養成研修」が、今年は10月14日から16日までの3日間にわたって行われます。これは、全国各地でのバリアフリー整備を推進するため、障害を持つ当事者を中心に育成することを目的とした研修です。
研修の意義
この取り組みは2007年から続いており、毎年異なる地域で開催されています。特に東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に、日本のバリアフリー施策が大きく進展したことが背景にあります。これに伴い、バリアフリー法も改正され、障害当事者の意見がより一層反映される仕組みが整いました。
例えば、鉄道では従来のルールが見直され、複数のバリアフリールートや大型エレベーターの設置が進むなど、具体的な変化が現れています。また、空港アクセスバスのバリアフリー車両導入や、ユニバーサルデザインタクシーの普及など、多様な取り組みが行われています。
研修内容
今年の研修には全国各地から約30名の障害当事者が集まり、講義やグループワークを通じて最新のバリアフリー施策や法制度について学びます。また、他の地域での取り組みや互いの経験を共有することで、全国的なネットワークを構築します。特に、国立競技場でのユニバーサルデザインワークショップの内容や、鉄道事業者の最新の取り組みも報告される予定です。
参加情報
研修は対面のみで行われ、開催場所は戸山サンライズ(東京都新宿区戸山1丁目22‐1)です。参加対象は障害当事者で、受講料は15,000円(研修参加費用およびテキスト代を含む)です。申し込みはGoogleフォームから行い、応募期間は2023年8月9日から2023年9月6日です。
参加者には情報保障が用意されています。手話通訳やテキストデータ資料など、各参加者のニーズに応じたサポートが提供されるため、安心して参加することができます。
お問い合わせ先
詳細な情報やお申し込みに関する質問は、CILふちゅうのスタッフが対応します。電話またはメールでお気軽にお問い合わせください。
この貴重な研修を通じて、障害当事者が自らの声を発揮し、バリアフリーの風潮を全国に広めていくための一歩を踏み出すことを願っています。皆さんの参加を心よりお待ちしています。