森永乳業が導入したDX BOOSTERでマーケティング力を強化
背景と課題の整理
森永乳業は、宅配事業においてデジタル化を推進するための新たなプロジェクトを立ち上げていました。しかし、その過程で様々な課題が表面化しました。特に、企業内における共通言語の不在は、施策の目的やメリットを全社員で共有することを困難にしていました。このような状況から、森永乳業は持続可能な組織を目指す中で、自社での効果検証や判断基準を確立する必要性を強く感じていたのです。
DX BOOSTERの導入
これを解決するため、シナジーマーケティング株式会社が提供する‘DX BOOSTER’(ディーエックスブースター)の導入が決まります。このプログラムは約1年間続き、部署を超えて多くのメンバーが参加しました。実務に即した内容で構成されており、以下のような特徴があります。
1.
現状分析と顧客理解を深めるワークショップ
宅配サービスである‘健幸サポート便’を題材に、現状分析や顧客の理解を高めるためのフレームワークを活用します。
2.
共通言語の形成
本社と複数の支店、営業とマーケティングチームが一堂に集まり、顧客視点での考え方とそれに関連する用語や指標を共有しました。
3.
デジタルマーケティングの基礎知識の習得
広告やSEO、CRMの基礎について学び、Google Analytics 4(GA4)の活用法、KGI・KPIの設計法、効果測定や改善方法についても深く掘り下げます。
4.
自走型組織の構築に向けたトレーニング
外部の提案に依存せず、自社内で施策の妥当性や効果を分析し、判断できる能力の育成を目指します。
実施成果
研修が終わった後、森永乳業が得た成果は目を見張るものでした。
- - 共通言語の浸透:部門間での議論が円滑に進み、意思決定の速度が向上しました。
- - 自走型組織の定着:課題を特定し、それに基づく施策の効果を自社で検討できる体制が整いました。
- - 施策立案能力の向上:データを基にした判断が可能になり、改善サイクルの自社運用ができるようになりました。
- - 顧客視点での議論の深化:ペルソナやカスタマージャーニーを駆使して、本質的な改善策を検討できるようになりました。
課題解決の現場からの声
研修に参加した森永乳業のメンバーは、多くの収穫があったと語っています。先輩社員が積極的に参加する姿勢が見られ、若手社員への良い刺激も生まれました。また、「カスタマージャーニー」のフレームワークを自然に会話に織り交ぜることができ、実際のWebサイトの改良にまで成果を結びつけることができたことに大きな満足感を感じているようです。
まとめ
森永乳業の‘DX BOOSTER’導入は、部門を超えた共通言語の確立を通して、自走型マーケティング組織への移行を加速させました。この取り組みが他の業界にも良い影響を与え、マーケティングの現場がさらに進化していくことが期待されます。今後もシナジーマーケティングは、企業のニーズに応じた支援を行い、持続可能な組織づくりに貢献していくことでしょう。