物流業界の現状
2023-06-13 20:00:33

原価高騰の影響と対策~物流業界の実態に迫る調査結果

原価高騰の影響と対策~物流業界の実態



物流産業において、原価高騰は現実問題として多くの企業に深刻な影響を与えています。最近実施された調査によれば、物流企業のおよそ72%が「大きく影響を受けている」「若干影響を受けている」と答えており、影響をあまり受けていない企業は約28%にとどまっています。これは業界全体が直面している大きな課題を示しています。

原価高騰の主な原因とは?



調査の結果、原価高騰の要因として最も多かったのは「燃油価格の高騰」であり、これに対する企業の認識は非常に高く、約70%が選択しています。続いて「人材不足および人件費の高騰」が50%の企業から挙げられ、この2つの要因が原価高騰の主因であることが明らかとなりました。また、「ドライバーの高齢化による効率悪化」という問題も28.2%の企業に認識されており、人材不足と合わせてその解決が急務となっています。

補填策についての現状



このような厳しい状況下で、企業はどのように原価高騰に対処しているのでしょうか。調査によると、約40%の企業が「補填できていない」と回答し、利益を削る形での対応が見受けられます。補填策には「サービス料金の値上げ」や「経費の削減」が20%ずつ、続いて「人件費のカット」「労働時間の削減」が約10%となっており、特に小規模な企業が厳しい状況に置かれていることが分かります。

デジタル化の遅れ



補填策として挙げられるものには、デジタル化や業務プロセスの改善が含まれるものの、これらの取り組みはまだまだ進んでいないのが現実です。多くの企業が外部パートナーを増やし、労働力のシェアを図る手法に興味をもっているものの、具体的なアクションに落とし込めていないようです。また、「ロジパレ」などの物流マッチングプラットフォームへの関心も高まっており、効率的な物流体制の構築が求められています。

今後の展望



2024年問題が指摘される中、原価高騰の影響は今後さらに深刻化することが予想されます。集約された調査結果は、業界全体の課題として解決策を模索する必要があることを示唆しています。企業間での協力、資源の再利用、そしてデジタル化の推進が求められる今、日本の物流業界の未来は決して明るいとは言えないかもしれません。

業界の持続可能な発展のためには、全ての企業が一丸となって課題解決に取り組む姿勢が不可欠です。これからも、物流業界の実態に目を向け、必要な情報を提供していくことで、変化に対応できるフレキシブルな体制を整えましょう。

会社情報

会社名
株式会社ロジテック
住所
東京都港区高輪 四丁目23番5号
電話番号

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