トリナ・ソーラーが2024年上半期の業績を発表
トリナ・ソーラーは2024年8月30日に上半期の業績報告を発表し、蓄電事業の出荷量が前年同期比で約300%の増加を記録したことを明らかにしました。特に210モジュール Vertexシリーズの累積出荷量が業界トップとなる140GWに達したとのこと。
業績の詳細
2024年上半期の売上高は429億6800万元(およそ8676億298万円)、親会社に帰属する純利益は5億2600万元(約10億6209万円)となり、2四半期連続で黒字を達成しました。これにより、トリナ・ソーラーは堅調な成長を維持しています。
各事業分野の成長
同社は太陽光モジュール、架台および蓄電システム(ESS)事業においても顕著な成長を記録しました。具体的には、太陽光モジュールの出荷量は34GW、蓄電事業の出荷量は1.7GWh、架台事業(固定および追尾式)の出荷量は3.2GWに上りました。特に210モジュール Vertexシリーズは、700Wを超える出力を実現し、業界をリードする存在となっています。
トリナ・ストレージの進展
トリナ・ストレージの蓄電システムは、全要素が一体化した設計になっており、効率的なエネルギー管理が可能です。また、北米市場におけるフルラップ型エネルギー貯蔵ソリューション「Elementa 2 Elevate」にも注目が集まっています。これにより、発電と蓄電のシステムを結合した充電ステーションの提供も行われています。
さらに、トリナ・ストレージは世界中で約7GWhのDCコンテナおよびエネルギーシステムを供給し、3四半期連続でブルームバーグNEFからTier1エネルギー貯蔵メーカーに認定されています。
トリナ・トラッカーの成長
スマートトラッカー事業では、2023年の世界出荷量で第6位にランクインし、成長が著しいとされています。南米や中東市場でのシェアも高く、トリナ・トラッカーは太陽光発電業界でトップ3に位置付けられています。
R&D投資と知的財産
トリナ・ソーラーはR&Dに対する投資も積極的に行っており、3億8,140万9,000ドル(約540億4600万円)を投じ、5,649件の特許申請を行っています。特にTOPCon技術に関連する特許は500件を超え、その成果が業界の技術革新に寄与しています。
世界各地での拠点展開
新たなエネルギー需要に応えるべく、インドネシアに1GW、米国に5GWの太陽光モジュール拠点を建設中であり、いずれも2024年下半期の稼働を予定しています。これにより、トリナ・ソーラーは「太陽光エネルギーをすべての人に」というミッションを掲げ、業界をリードし続けます。
企業情報
トリナ・ソーラーは1997年に設立された太陽光発電およびSmartエネルギーのトータルソリューションを提供する企業です。170ヶ国以上で展開し、「新しい産業エコシステムの創造」を目指しています。日本市場においても、2010年からトリナ・ソーラー・ジャパンが活動を開始し、そのニーズに応える製品を提供しています。
会社概要
【問い合わせ】マーケティング部 豆しば
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