ゼネテック、FPGA AI デザインハッカソンでトップ評価を獲得
株式会社ゼネテック(東京都新宿区)は、2025年6月10日に福島県猪苗代町で開催される「FPGA AI デザインハッカソン」において、mAP(mean Average Precision:認識機能の正解率)項目でトップ評価を獲得したことを発表しました。本イベントは、東京大学大学院工学系研究科によって主催され、FPGA設計とAIを融合させた内容で、学生や技術者を対象とした技術交流の機会です。
FPGAとAIの融合を目指したハッカソン
本ハッカソンは、東京大学の「Agile-X~革新的半導体技術の民主化拠点」プロジェクトの一環として実施されています。AIと半導体設計の交差点を体験することで、技術者の育成と分野横断的な交流を促進することを目的としています。ゼネテックは、20年以上にわたる組込み開発とFPGA設計の経験を活かし、車載システムや産業機器向けにおいて、リアルタイム性、セキュリティ、信頼性を重要視してきました。
今回参加したハッカソンは、「ソフトウェア開発×ハードウェア開発×AI」という中期経営計画の一環であり、FPGAとAI領域での技術力の強化を目的としています。
トップ評価の要因と成果
ハッカソンでは物体検出モデル「YOLOv3」をFPGAボード「KV260」に実装し、FPS(Frames per second)とmAPの積による総合スコアがリアルタイムで評価されます。その結果、当社は参加チームの平均値の倍以上となるmAPスコアを記録しました。市場では、mAPスコアが85以上を求められる中で、弊社の結果は実用化に適したレベルを超えていることが確認されました。
さらに、ハッカソン開催中には大学の教授との意見交換が行われ、「mAPスコア90以上の記録は素晴らしい」と高く評価され、今後の学術活動への参加も打診されました。
エンジニアの成長と学び
当社のエンジニアは、今回のハッカソンを通じてFPGAとAIの領域で初めて本格的に取り組み、その成果を収めることができたことに大きな意義を感じています。また、学生主体のイベントからは新しいアイデアや迅速な行動に刺激を受けたと語っています。これからも、こうしたイベントに積極的に参加し、さらなる技術力向上や提案力の強化を図っていきたいと考えています。
未来に向けた取り組み
ゼネテックは今後、性能指標を可視化した提案を通じて、顧客に向けた導入効果や経済的利益を具体的に示し、AI市場における競争優位性を向上させる予定です。特に、FPGAとAIの技術開発体制の強化や人材育成に引き続き注力し、技術革新を推進していきます。
会社概要
株式会社ゼネテック、設立は1985年7月1日、代表取締役は上野憲二です。本社は東京都新宿区に位置し、システムソリューションやエンジニアリングソリューション事業を展開しています。公式サイトは
こちらです。