子共の人数は現実との狭間で、保活が出産に与える影響とは

子どもを持つ理想と現実の狭間

子育てをする家族の多くが理想とするのは、2人以上の子供を持つこと。実際の調査では、81.1%の夫婦が理想の子供の人数を2人以上と考えていることが分かりました。ただ、この理想を実現するためには『2人目の壁』が立ちはだかります。これは経済的な理由や教育費の負担、さらには仕事と家庭の両立に対する不安が影響しているとのことです。

特に、経済的な理由が『2人目の壁』を感じる要因として84.4%を占め、さらにフルタイムで働くママは、61.5%が現在の収入では2人以上育てることに不安を感じていると回答しています。このことから、多くの家庭が経済的なプレッシャーを抱えながら出産の選択を迫られている現状が浮き彫りになっています。

保育園入園を意識した出産

また、子どもが1人いる家庭の58.7%が『保活がなければ、もう一人子どもを持ちたい』と答えています。こちらは待機児童問題や保育園の入所を巡る状況が影響しています。全体の30.4%は「保育園入園に有利な時期を意識している」と回答しており、出産を考える際に保育園入園のタイミングが重要であることが伺えます。

さらに、『保活』に関しては、ママたちだけでなく、パパも一緒に取り組む現状が見えてきており、19.7%のパパが実際に経験を持っています。これは、保育に対する意識が男女ともに高まっていることを示唆しています。

大多数が満足する2人以上の出産

『2人目の壁』の現実がありながら、実際に2人以上出産した家庭の98.0%が満足しているとの結果も出ています。このことは、子どもを持つことに対する幸福感や充実感は、経済的な壁を乗り越えた先に待っていることを示しています。たとえ『2人目の壁』を感じても、実際に子育てを経験した方々はその先にある喜びをしっかりと感じているのです。

働くママの希望

さらに、調査によると、フルタイムで働く母親の約9割が『子育てに関する制度と企業文化が整えば働き続けたい』と答えています。子育てに専念しながらも働き続けたいと考える女性が多く、制度や環境の充実が求められています。具体的には、子育てに関する制度の整備や男性の育児休暇取得の推進が、これからの社会において重要な課題となるでしょう。