300GHz帯計測の成功
2023-06-13 14:15:29

光学技術による300GHz帯アンテナ近傍界計測の実証に成功

光学技術による300GHz帯アンテナ近傍界計測の成功



最近、株式会社フォトニック・エッジが独自の光学技術を採用した近傍界計測システムを用いて、300GHz帯のアンテナ計測に成功しました。この技術は、次世代移動通信であるBeyond 5Gや6Gに向けた重要な研究成果であり、新世代の通信インフラに貢献する可能性があります。

デモンストレーションの概要


このデモンストレーションでは、EO(電気光学)センサプローブと呼ばれる最先端の技術を使用し、300GHz帯のゲインホーンアンテナを円筒走査する方法で近傍界の測定が行われました。アンテナ周辺の電界空間分布を実測することにより、計測の精度と性能が確認されました。計測の結果、振幅と位相の空間分布が明確に可視化され、エネルギーの分布や特性が具体的に示されました。

当技術の特徴と利点


この新しい計測システムの最大の特徴は、従来の計測時間を短縮する点にあります。特に、7G aaが開発した近傍界-遠方界変換アルゴリズムにより、効率的なデータ取得が可能となり、数多くの測定点を削減することで、計測全体の時間を大幅に短縮しました。この進歩により、計測環境が小型化され、卓上での計測も実現可能となりました。

また、計測には広大な電波暗室を必要とせず、小型の電波暗箱での実施が可能です。これにより、コストを抑えつつ、手軽に近傍界計測を行える点も大きなメリットです。さらに、全ての周波数帯(10GHzから330GHz)に対応可能であるため、多様な応用が期待されます。

研究の背景と未来の展望


移動通信が進化する中で、従来のマイクロ波帯周波数はすでに使用が限界に達しています。そのため、より高い周波数帯へのシフトが急務とされています。特に2030年にサービスが開始される予定の6Gでは、300GHz以上のテラヘルツ波の利用が予定されており、今回の技術はその実現に向けた重要なステップとなります。

フォトニック・エッジでは、今後もこの技術を活用したさらなる研究を進め、製品の市場投入を目指しています。今回のデモの結果を受け、既にいくつかの課題も明らかになっており、解決策の模索を進めています。

役割分担と共同研究


今回の計測プロジェクトは、フォトニック・エッジと7G aaが共同で行ったもので、フォトニック・エッジがEOセンサプローブによる計測を担当し、7G aaがロボットアームによる走査とデータ処理を実施しました。このような競携することで、最先端の技術を活用し、効率的な研究開発が進められています。

重要性と将来の技術


この技術の進化は、通信分野にとどまらず、さまざまな産業分野での応用が期待されています。新たな光学技術の開発により、未来の通信インフラがより一層進化していくことが期待されています。今後は、技術の実用化に向けた取り組みが進められる中、フォトニック・エッジの動向にも注目が集まっています。

関連展示会


本研究成果は、2023年に開催される国内展示会でも発表される予定です。具体的には、次世代通信技術&ソリューション展やマイクロウェーブ展に出展予定であり、専門家や関係者に向けて本技術を広めていく機会となります。さらに、多くの人々に新技術の実力を知ってもらうため、展示会におけるプレゼンテーションや成果の発表にも力を入れていきます。

問い合わせ先


詳細情報や製品についての問い合わせは、以下のリンクをご参照ください。株式会社フォトニック・エッジ担当者への問い合わせも受け付けています。

など、近日中にも新たな展開が期待されます。


この新しい計測技術が、次世代移動通信の基盤となることは間違いありません。業界全体の発展にも寄与することが期待されており、今後の進展に乞うご期待です。

会社情報

会社名
株式会社フォトニック・エッジ
住所
奈良県奈良市富雄北3丁目20番11号
電話番号
090-5689-6585

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。