金沢のジンが受賞!
2023-04-17 16:00:02
金沢の蒸留酒『Alembic Dry Gin HACHIBAN』最高賞受賞の魅力と背景
金沢大野を拠点に製造された蒸留酒、"Alembic Dry Gin HACHIBAN"が国際的なスピリッツコンペティションIWSC 2023で最高の栄誉を手に入れました。このジンは、石川県内の製造品として初の金賞を受賞し、さらにその中から選ばれたトロフィーをも獲得しました。この快挙は、わずか製造開始から1年足らずで実現したものであり、地元の誇りともいえる存在です。
IWSC(International Wine & Spirit Competition)は、世界三大酒類コンテストの一つとして知られ、1969年から酒類の品質向上を目的に開催されています。今回の審査には、98カ国からエントリーされた約4,100銘柄が参加し、専門家120人によって評価が行われました。金賞は359銘柄が受賞され、全体の約9%に当たります。その中から、最も優秀な銘柄に与えられるトロフィーに選ばれたのが、この"Alembic Dry Gin HACHIBAN"です。
このジンの製造を手掛ける株式会社Alembicの代表、中川俊彦氏は、自身の蒸留所を立ち上げて初めての製品にこのような高評価をいただき、大変嬉しいとコメントしています。「職人としてはまだまだ未熟ですが、お酒を作る過程を楽しむことが大切だと思います。」と語り、将来的には新しい挑戦を続けていく意向を示しています。
"HACHIBAN"という名前は、試作レシピの8番目から名付けられ、また地元産のボタニカルが8種類使われていることにも由来しています。使用している水は、霊峰白山から流れ出る清水で、ジュニパーベリーを多めに用いることで、他の香味とフレッシュな柑橘系の味わいを見事に調和させているため、ジンに不慣れな人でも楽しめる味わいに仕上がっているのが特徴です。
このジンで使用されるボタニカルには、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、カカオニブ、レモンピール、オレンジピール、クロモジ、アンジェリカルート、カシアが含まれています。特にクロモジは白山麓で採取されたものであり、地域色を強調する要素にもなっています。
また、Alembic大野蒸留所は2019年に設立され、2022年から本格的な製造を開始しました。発酵食の街としての文化的背景を持つ大野町に拠点を置き、伝統を受け継ぎながら新しい価値を提供することを志向しています。中川氏は「地域の歴史や商人たちの精神を現代に蘇らせ、蒸留酒を通じて世界にその想いを伝えていきたい」と語っており、蒸留所自体も地域の絆を大切にしながら成長していくことを目指しています。
今後、"HACHIBAN"を含むAlembicの新しいスピリッツに期待が高まります。これからも多くの人々に温かく迎え入れられる美味しいお酒を生み出し、可能性を探求し続けていくことでしょう。
ぜひ、一度この米満ちた風味あふれる日本のジンをお試しになることをお勧めします。金沢大野の蒸留酒が世界に広がるその瞬間を、見逃さないでください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Alembic
- 住所
- 石川県金沢市大野町4丁目ハ17
- 電話番号
-
076-256-0980