林業の未来を拓く、新たな挑戦:バイオマスパワーテクノロジーズが林野庁「新しい林業」実証事業に3年連続採択!
バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社は、林野庁が進める「新しい林業」に向けた林業経営育成対策のうち経営モデル実証事業に、令和4年度・5年度に続き令和6年度も採択されました。
同社は、三重県松阪市でバイオマス発電所の運営を行うとともに、林業事業にも積極的に取り組んでいます。近年は、グループ会社である株式会社玉木材との連携強化を進め、川上から川下まで一貫した事業体制を構築することで、林業の成長産業化を目指しています。
今回の「新しい林業」実証事業では、過去2年間に植栽したセンダン等の生育状況を定期的に計測・比較検証するだけでなく、ドローンを活用した造林後の生育状況や獣害対策の状況把握、広葉樹のエネルギー用途以外の用材としての活用可能性検討など、新たな取り組みを展開していく計画です。
林業の課題克服と持続可能な経営モデルの構築
林業は、低い生産性や高い労働災害率など、多くの課題を抱えています。林野庁は、これらの課題解決のため、先進的な技術導入や経営力向上を推進し、持続可能な林業事業体を育成することを目指しています。
「新しい林業」経営モデル実証事業は、林業収益性向上につながる経営モデルの実証を通じて、「新しい林業」の構築・普及を支援する取り組みです。令和6年度は全国で6件の提案が採択され、バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社は、「京阪奈+三重」地域での取り組みとして採択されました。
バイオマスパワーテクノロジーズが目指す、新たな林業の未来
バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社は、今回の実証事業を通じて、以下の目標達成を目指します。
山林のICTデータを整備し、森林情報だけでなく毎木単位で情報を「見える化」することで、需要側のニーズを組み入れたゾーニング概念に基づく多様な森林づくりを立案。
収益を最大化するサプライチェーンを作り上げ、新たな安定したロングテール型収益構造を形成。
* スギ・ヒノキのみではなく、早生樹・広葉樹などの多様な木材を生産し、キャンプ場などの空間的な利用も含めた新たな価値を創出。
同社は、従来のスギ・ヒノキ中心の林業から脱却し、多様な樹種を植林することで、木材の用途を拡大し、林業全体の収益性を高めることを目指しています。
ドローンやICTを活用した効率的な森林管理
バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社は、ドローンやICTを活用した効率的な森林管理に取り組んでいます。
今回の実証事業では、ドローンを活用して、植栽木の生育状況や獣害対策の状況を効率的に把握することで、人手に頼っていた従来の調査方法に比べて、時間とコストを大幅に削減することを目指しています。
広葉樹の新たな活用法の開発
バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社は、広葉樹のエネルギー用途以外の新たな活用法の開発にも力を入れています。
同社は、広葉樹材の樹種別需要見込みや用途ごとの原木単価、必要な直径、取引状況などを調査することで、広葉樹材の新たな市場を開拓し、林業の収益性を高めることを目指しています。
持続可能な林業モデルの構築に向けて
バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社は、今回の実証事業を通じて、林業の課題解決と持続可能な経営モデルの構築に貢献していきます。
同社は、今後も、ドローンやICT技術などの最新技術を活用し、多様なステークホルダーとの連携強化を進めることで、地域経済活性化と資源循環型社会の実現に貢献していくことを目指しています。