推し活ユーザーの決済事情に迫る
株式会社ブックリスタが運営する「推し活研究部(おしけん!)」が実施した調査によると、推し活を楽しむ347人のユーザーの決済手段に関する多様な利用状況が明らかになりました。調査は2024年11月11日から11月26日までの期間にオンラインで行われ、現金、クレジットカード、電子決済など多岐にわたる手段が検討されました。
調査結果の概要
調査によれば、推し活ユーザーの95.7%が現金を使用し、次いで電子決済が50.3%と多くの支持を集めていることが分かりました。特に現金の使用率は全年代で最も高く、クレジットカードの利用率は年齢が上がるにつれて増加傾向にあることが特徴です。
この調査を通じて、決済手段が年齢やステータスにより異なることが伺えます。特に若年層に焦点を当てると、親に払ってもらうケースも多く、家庭内で推し活を楽しむ姿が見受けられました。
推し活での決済手段の選択と理由
推し活ユーザーによる決済手段の選択には、それぞれ明確な背景や理由が存在します。以下に、各決済手段を選んだ理由を年代別にまとめました。
現金派 (54.2%)
- - 「お金を使う感覚を得られる」(10代女性)
- - 「銀行口座が未開設なので」(30代男性)
- - 「現金以外は危険なイメージ」(30代男性)
クレジットカード派 (21.7%)
- - 「ポイントやマイルを貯めることができる」(30代男性)
- - 「高額なグッズの購入に便利」(20代女性)
- - 「支払いの手間が少ない」(30代女性)
電子決済派 (8.1%)
- - 「面倒な現金を避けたい」(10代女性)
- - 「ネットや店舗での利用が便利」(10代女性)
払ってもらう派 (6.7%)
- - 「アルバイトができないから」(10代女性)
- - 「家の決まりで月5000円までの推し活なら買ってもらえる」(10代女性)
決済手段の変化の背景
近年では、決済手段が多様化していますが、現金派の多くは「お金が目に見える」ことが安心感をもたらしているようです。特に、中高生の多くは電子マネーやクレジットカードを利用しづらい実情があります。しかし、電子決済は簡便さと利便性から多くの支持を受けており、特にネット通販やコード決済の対応店舗が増えることで利活用が進んでいるようです。
現金派の理由の中には、電子決済やクレジットカードを使うことに対する不安感が影響していると同時に、ライブ会場など、現金決済のみが条件の場面も多いため、仕方なく選ばざるを得ないという状況もあるのです。
株式会社ブックリスタの取り組み
今回の調査を行った株式会社ブックリスタは、「オシバナ」という推し活に特化したアプリを運営しています。このアプリはユーザーの声を反映し、より良いサービスの提供を目指しているとのことです。
推し活の環境が多様化する中で、利用者それぞれが自分に合った決済手段を楽しんでいることが明らかになり、推し活における新たなトレンドが定着してきていると言えます。
この調査の結果、推し活を通じたユーザーの意識や行動が見えてきました。今後も地域ごとの特色や世代ごとの傾向に注目していくことで、推し活市場の発展に寄与することが期待されます。