LINEやメールの利用に関する調査結果
ニフティ株式会社が運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」が、小中学生を対象に実施した調査結果が公開されました。この調査は、子どもたちの日常における「ケータイやスマホ」の使用状況を詳しく探るために設計されました。
調査概要
調査は2024年7月16日から8月19日まで行われ、小中学生を中心に2,139件の有効回答が得られました。主なテーマは、所有しているデバイスや利用するアプリ、メッセージのやりとりに関する感情などです。
スマホ所有率の上昇
調査により、自分専用のケータイやスマホを持っていると答えた子どもたちは全体の73.2%に達し、小学生では65.2%、中学生では82.7%という結果が出ました。これは年々増加しており、特に中学生では大きな割合での所有が確認されました。
アプリ利用の傾向
操作するアプリの中で圧倒的に人気があるのは「LINE」であり、他のアプリと比較しても多くの子どもたちが利用しています。具体的には、小学生の57.4%、中学生の82.2%がLINEを使っているとのことです。また、YouTubeの利用状況も注目されており、60.3%の子どもたちが動画を視聴しながら他の作業を行っていると回答しました。特に「勉強をする」というアクティビティが1位となっています。
メッセージの難しさ
興味深いのは、LINEやメールでのメッセージやりとりに「難しい」と感じる子どもが42.4%に上ることです。小学生よりも中学生の方がこの困難さを感じる傾向があり、その理由にはテキストの誤解やコミュニケーションにおける不安感が関与していることが示唆されます。例えば、ピリオドや感嘆符などの使い方によって、メッセージの印象が大きく変わることが影響しています。
特にメッセージ上では「いつもは平気なことが、文字にすると厳しく感じてしまう」といった声があり、相手にどう受け取られるかを気にする感情が強まっていることがうかがえます。
会話を終わらせる工夫
メッセージのやりとりを終えたいときに使う手段としては、「スタンプを送る」が最も一般的であることが分かりました。また、小学生は「宿題や用事」を理由にすることが多いのに対し、中学生はより直接的に「リアクションを押す」という方法を取る様子が見受けられます。
まとめ
調査結果は、デジタルコミュニケーションの機会が増えている一方で、子どもたちが抱える新たな悩みも浮き彫りにしました。これからの時代において、子どもたちに適切なメディアリテラシーを提供し、彼らのコミュニケーション能力を育むことが重要です。今後も「ニフティキッズ」は、安全で楽しいインターネット利用を促進する活動に注力していく方針です。