食感評価の新時代を切り開く
株式会社明治は、2025年10月に最新型の咀嚼プロセスシミュレータ「ORAL-MAPS®」を明治アプリケーションセンター(APC)に導入しました。この技術導入により、食感評価の精度が格段に向上し、これまで主観的に判断されてきた「口どけ」や「なめらかさ」を客観的に数値化することが可能になります。
オーラルマップス®の革新
オーラルマップス®は、口の中で食品がどのように変化するかを解析する装置です。主な機能には、歯や舌の圧縮、体温、唾液の影響をシミュレートする能力があります。この装置を活用することで、乳製品や菓子、畜肉製品など多様な食品の食感評価に対応し、企業のニーズに合った商品開発を進めることができます。
最新型の特長
今回導入された最新型のオーラルマップス®は、力センサーの感度が倍増し、特にホイップクリームなどの柔らかな食品の測定に最適化されています。また、データ分析ソフトウェアが更新され、より高速な測定・分析が実現しました。これにより、顧客からの要望に迅速かつ高精度に応えることが可能になり、BtoB商品のメニュー開発が一層進むと期待されています。
明治アプリケーションセンター(APC)の役割
APCは、BtoB商品を活用したレシピやメニュー提案を行う拠点です。開設以来、個別の相談件数は約1.5倍に増加しており、食感評価技術の導入により、これまでの経験と知見を基にさらなる提案力を高めています。顧客の課題解決や新たな市場開拓に向けて、具体的なデータを基にした提案を行います。
最新研究の発表
2025年8月27日から29日にかけて開催された日本食品科学工学会第72回大会では、オーラルマップス®を用いたホイップクリームの「口どけ」評価方法について発表しました。実験では、異なる硬さのホイップクリームを対象に官能評価が行われ、オーラルマップス®の測定結果との相関が分析されました。その結果、最大荷重が10Nを下回るまでの時間が官能評価と高い相関を持つことが確認され、ホイップクリームの「口どけ」を定量的に評価する新しい指標が提示されました。
まとめ
明治は、最新型オーラルマップス®の導入を通じて、お客様により一層の「おいしさ」や「楽しさ」を届けるための技術開発を進めていきます。この新技術が、食品業界に新たな食感評価の基準を提供し、より高品質な商品作成に生かされることを期待しています。