障がい者とのつながり
2021-05-11 17:50:01
障がい者との新たなつながりを生むオンラインスタディーツアーの魅力
障がい者との新たなつながりを生むオンラインスタディーツアーの魅力
近年、私たちの社会ではダイバーシティが強調されていますが、障がい者への理解は依然として不十分です。内閣府が行った調査によると、大多数の人が障がい者に対する偏見が存在することを認めており、正しい理解と接点を持つことの重要性が浮かび上がります。
このような背景を受け、非営利法人マジェルカが立ち上げたオンライン・スタディーツアーは、障がい者と社会がより気軽に関わりを持つことを目的とした画期的な取り組みです。このプログラムは、障がい者の生活や作品を直接目にし、彼らとのコミュニケーションを図る貴重な機会を提供します。
オンラインスタディーツアーの内容
マジェルカが実施するこのスタディーツアーでは、実際に障がい者が作業を行っている福祉作業所に参加者がオンラインで訪問します。プロのスタッフが施設内をライブで案内し、参加者は画面越しに作業をしている障がい者やスタッフと対話することができます。これにより、普段は感じることのできない福祉環境を体験し、障がい者との新たな関わりを持つことができます。
このオンラインツアーは、日本財団の助成を受けて今年度に計6回開催される予定です。各回は地域ごとに異なる作業所を訪れ、アート活動や木工製品、織物、陶芸など、さまざまなモノづくりの現場を体験する機会を提供します。すでに行われた初回ツアーでは神奈川の『スタジオクーカ』を訪れ、約50名の大学生たちが参加。参加者からは「福祉作業所の雰囲気が感じられた」や「普段の障がい者の様子が理解できた」という感想が寄せられ、興味深く充実した体験となったようです。
継続的な取り組み
マジェルカでは、このようなオンラインツアーやアーカイブ映像を通じて、より多くの人々に障がい者のことや福祉の現場について知ってもらいたいと考えています。第2回目は埼玉で木工製品を製作している『すいーつばたけ』を訪れる予定です。今後は京都、福岡、滋賀、東京などの作業所訪問も計画されています。
マジェルカの使命
マジェルカは2011年から障がい者が製作した雑貨を取り扱うセレクトショップを運営し、200を超える福祉作業所とのつながりを築いてきました。その社会貢献への評価は国内外で高まっており、特にインスタグラムでは6500人を超えるフォロワーを有し、オンラインショップには1日2000人以上の訪問者があります。
さらに2020年に設立された一般社団法人マジェルカは、障がい者とのインクルーシブな社会の実現を目指し、ウェルフェアトレードの理念に基づく活動を強化。障がい理解の深化を目指し、障がい者のエンパワーメントや社会啓発活動に力を入れています。
障がい者とその支援者が共に活動し、交流できる場を提供することは、理解の促進と社会の共生を深めるための第一歩になるでしょう。今後の取り組みを活用し、私たちがどのように関わり合い、相互理解を促進できるか、一緒に考えていきたいものです。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人マジェルカ
- 住所
- 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-3-11中田ビル
- 電話番号
-
0422-27-1623