2025年の3月6日、群馬県庁の32階NETSUGENにて、待望の「GUNMAアトツギ部」の成果発表会が行われました。この取り組みは、群馬県が推進する後継者イノベーション支援事業の一環であり、昨年11月からスタートしたプロジェクトが約4ヶ月の集中的な支援を経て実を結びました。今回の発表会には、業種の異なる5名のアトツギが参加し、それぞれの新規事業を5分間のピッチで展示しました。
この成果発表会には約60名もの来場者が集まり、各アトツギの熱意あふれるプレゼンテーションが行われました。まず、有限会社勝山電気工事の宮島茜さんは、「電気工事屋さんがプロデュースする行きたくなるクリニック」というテーマで、アトツギ甲子園での挑戦について報告。特別企業賞を受賞し、全国のアトツギたちとの出会いから得た新たな発見について触れました。
続いて、株式会社ウベハウスの反町優哉さんが、自身が直面した先代の急逝と事業承継の大変さを語りながら、新しい事業計画に取り組んでいることを発表。彼は、レビュワーからのアドバイスを受け、自らのビジョンを持ってハウスメーカーとしての再興を目指しています。
さらに、有限会社ミヤマの天田広さんは、「群馬県を多文化共創の介護先進県に」という壮大な夢を語り、外国人材の採用に取り組む理由を説明しました。彼は、単なる人手不足の解消に留まらず、優秀な人材の確保を目指しています。
次に発表したのは、株式会社ナックの田所くるみさん。「世界中の”美味しい”を探しに旅に出よう」というコンセプトの下、猫をテーマにしたシーズニング開発についてプレゼン。香り高い作品を会場で試食し、非常に好評を博しました。
最後に紹介したのは、株式会社GGCの福島志緒さんが提案した、「老舗ハンバーグ店の挑戦で生まれたドッグフード」。上州牛を使ったジャーキーを試作し、パッケージ案も用意して製品化が近づいていることを報告しました。
このように、参加者はそれぞれが異なる業界でありながら、共通した理念の下で新規事業への挑戦を続けていました。これらの発表を通じて、GUNMAアトツギ部が後継者の成長を支援している姿が浮き彫りになり、今後のさらなる発展が期待されます。
この「GUNMAアトツギ部」は、過去の取り組みを基に経営リテラシー向上を図るプログラムを今後も予定しています。後継者としての経営者の資質を育てるため、さらなる支援を行っていく意義ある活動として、多くの関係者が注目しています。発表会の模様はアーカイブ動画でも公開されており、興味のある方はぜひこちらをチェックしてみてください。詳細は公式noteにてご確認いただければ幸いです。