三井住友カードが新たな価値を創造する「CEOデザインオフィス」を設立
はじめに
三井住友カード株式会社は、顧客体験の向上を目指す新組織「CEOデザインオフィス」を設立しました。このオフィスは、社長直下の組織として、顧客視点からのサービスや業務の再設計を行い、持続的に愛されるブランドとしての成長を促進します。
設立の背景
近年、金融業界ではデジタル化やフィンテックの進展により、従来のサービスの在り方が大きく変わりつつあります。特に、顧客の価値観が多様化する中で、単にサービスの機能や価格で競うのではなく、顧客が本当に価値を感じられる体験を提供することが重要となっています。三井住友カードはこれまでにも、個人向け総合金融サービス「Olive」や次世代決済プラットフォーム「stera」など、革新的なサービスを展開してきました。
新たに設立されたCEOデザインオフィスは、こうした変化を受けて、顧客の期待を超える体験を創出し、ブランド価値を向上させるための取り組みを進めます。これにより、企業戦略の中核にデザインの力を据え、経営・事業・顧客体験を結びつけることを目指します。
CEOデザインオフィスの役割
CEOデザインオフィスは、三井住友カードのブランド価値を多方面にわたり浸透させる役割を果たします。具体的には、以下の5つのミッションを中心に活動します。
1.
ブランド戦略の策定と推進
ブランドの存在意義や価値を明確にし、それをデザインや言語で表現します。これにより、スローガンやブランドストーリーを通じて、全ての接点で一貫性を持ったブランドを体現します。
2.
お客さま中心のイノベーション
顧客の真のニーズを把握するため、UXリサーチやインサイト分析を行い、サービスの企画・開発においても顧客の視点を重視します。
3.
デザイン品質の向上
カードやアプリのデザインを監修し、ブランドトーンを統一するためのガイドラインを整備・運用します。
4.
組織横断の連携促進
部門を超えたプロジェクトにおいて、デザインの視点からファシリテーションを行い、共創的な意思決定を促進します。
5.
デザイン文化の醸成
ノンデザイナー向けのワークショップを通じて、全社にデザイン思考を浸透させ、意味を重視した意思決定を日常化します。
チームのリーダー:前川美穂氏
新たに執行役員 Head of Designに就任した前川美穂氏は、これまでのキャリアを通じてオンラインとオフラインでの顧客体験を再設計する実績を持っています。前川氏は、企業の価値設計プロセスの推進を担い、三井住友カードのブランドをさらに強化していく役割を果たします。
■
前川美穂氏コメント
「私たちは、堅実で信頼されるブランドとして高い評価を受けています。今後はその信頼に応え、お客様に寄り添いながら、愛され続ける体験を提供していきます。」
今後の展望
三井住友カードにおける「デザイン」は、単なる見た目や装飾を超え、顧客視点での価値の再定義を意味します。そのため、組織全体の業務プロセスを見直し、信頼され続けるブランドとしての姿勢を新たに構築することが必要です。
このような取り組みを通じて、三井住友カードは選ばれ続ける体験の提供とブランドの持続的な成長を目指し、新たな価値の創出に挑戦し続けることでしょう。