手袋にアートを纏う新プロジェクト「WEAR THE ART」始動！

新たなアートの形「WEAR THE ART」プロジェクトとは

2025年、香川県の東かがわ市で開催された瀬戸内国際芸術祭が大きな注目を浴び、ここで新たなアートの活動が生まれました。それが、株式会社フクシンによる「WEAR THE ART」というプロジェクトです。長年にわたり手袋などの服飾雑貨の製造を行ってきたフクシンは、アーティストたちとのコラボレーションを通じて、手袋をキャンバスにアートを表現する新たな試みに挑戦しています。

このプロジェクトは、東京のGAGAYGAYA GALLERYの呼びかけで始まりました。空間や状況によってアートとしての魅力を引き立てることを目指し、全10作品のアートグローブが誕生しました。これらの手袋には、動物や風景、ポップアートなど、9名のアーティストそれぞれの独自の世界観が彩られています。

アーティストと作品の紹介

プロジェクトに参加したアーティストたちは、各々が異なるスタイルとテーマで手袋をデザインしました。例えば、安宅レオウの「俺様はジェリンコ」や成宮成人の「ふくろう先生の冬じたく」など、ユニークで個性的な作品が並びます。また、RYONAの「風駿月翔」や星心来の「大正レトロ」といった作品も、視覚的に非常に魅力的で、それぞれのストーリーを想像させるものがあります。これらの作品は、ただの手袋ではなく、アートとしての存在感を高めるものです。

ギフトショーでの披露と販売開始

このアートグローブは、2025年9月に開催される東京インターナショナルギフトショーにて初お目見えする予定で、来場者からも盛り上がることが期待されています。芸術祭がきっかけとなり、アートと地域産業の融合が新たな価値を生むこのプロジェクトは、国内外の小売店、美術館ショップ、オンラインストアを通じての発売が見込まれています。正式な販売開始は2025年11月からとなっています。

福﨑二郎氏のコメント

プロジェクトの代表である福﨑二郎氏は、「芸術祭が引き起こした新たな出会いや交流が、アートと手袋の融合プロジェクトへの道を開きました。」と語っており、このプロジェクトがもたらす可能性を強調しています。デザインと地域産業がつながることで生まれる価値は、今後ますます重要になってくるでしょう。

GAGAYGAYA GALLERYとは

このプロジェクトの発端となったGAGAYGAYA GALLERYは、多様なアーティストを紹介・支援する現代アートギャラリーです。文化的価値を広げることを目指し、アートと地域、企業とのコラボレーションを積極的に進めています。アートを身近に感じることができる環境を整えることで、より豊かな文化を育んでいくことを期待しています。

株式会社フクシンについて

香川県東かがわ市に拠点を置く株式会社フクシンは、手袋の製造などを手掛ける企業です。ただ手袋を作るだけでなく、アートと融合させることで新しい価値を生み出そうとしています。また、600万人以上が訪れるECモール「GlovesDEPO」を運営するほか、持続可能なブランド「ecuvo.」がGOOD DESIGN賞を受賞するなど、その取り組みは高く評価されています。地域産業の未来を見据えた挑戦は、今後も注目されています。

「WEAR THE ART」が示すのは、アートと生活が共存する新しい可能性。手袋を通じてアートを身近に感じられる日が来ることが待ち遠しいです。