イベント業界の雇用
2024-09-09 12:33:11

障害者雇用が広がるイベント業界の新たな取り組みとは?

障害者雇用が広がるイベント業界の新たな取り組みとは?



2024年8月29日、東京で開催された体験型マーケティングカンファレンス「BACKSTAGE」において、ウィズダイバーシティの福寿満希氏と共に、株式会社ホットスケープの前野伸幸氏、株式会社ありがとうファームの馬場拓郎氏が「イベント業界でも活用できる障害者雇用と雇用創出」というテーマでセッションを行いました。障害者雇用についての意見を共有し、実際の取り組みを通じて得られた学びを伝えました。

セッションの背景と目的


前野氏は、障害者雇用がイベント業界において非常に遅れていることを認識し、今回のセッションを企画しました。業界が持続可能性を重視する中で、障害者雇用についての理解と実践を促進する必要性があると語りました。

福寿氏は、ウィズダイバーシティが目指す共同雇用の仕組みについて説明しました。「ウィズダイバーシティは、複数の中小企業が協力し合って障害者を雇用するという新たな仕組みを提供することを目指しています」と述べ、その目的に賛同を得て、2023年には参加企業数が14社にまで増加したと報告しました。

具体的な取り組みと事例


馬場氏は、ありがとうファームがどのように障害者と共に活動しているのかを紹介しました。現在、80名の障害のあるメンバーが在籍し、約30名がアーティストとして活動しています。特に、来年の大阪万博でステージに立つロックバンド「グリーンハーツ」の存在感は大きな注目を集めています。

一方、福寿氏は、障害者雇用における課題として「仕事を切り出すこと」の難しさを挙げました。中小企業では、労働管理や適切な業務の切り出し方が曖昧で、特に従業員数の少ない会社にとっては大きな壁となっています。

ウィズダイバーシティの仕組みとその効果


ウィズダイバーシティは、中小企業間でのリソースの共有によって障害者雇用を促進します。例えば、事例としてホットスケープが行っているグリーン装飾の発注が挙げられます。このように、企業が必要とするサービスを選ぶことで、法定雇用率をクリアしつつ、持続可能な関係づくりが可能となります。

参加企業は60以上のサービスの中から必要なサービスを選び、発注を通じて障害者雇用の実績を作り出しています。さらに、ホットスケープのように普段から発注している商品やサービスが多く、企業側も入りやすい環境が整えられています。

これからのイベント業界に求められること


最後に、福寿氏は「障害者雇用は国の規定を守るためだけに行うものではなく、社会の一員として共に働くことの重要さを理解することが大事です」と力強く述べ、今後も積極的な取り組みを続けることを宣言しました。

参加者である前野氏も「今回のセッションを通じて、多くの企業が障害者雇用に関わる選択肢を広げていくことができると感じました」と締めくくりました。イベント業界での障害者雇用が新たなステージに進むことを期待される中、今回の取り組みが多くの企業に広がっていくのを楽しみにしています。


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会社情報

会社名
ウィズダイバーシティ有限責任事業組合
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-54-15ベルズ原宿ビル3F
電話番号
03-6434-0607

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