好循環を生む家庭用廃食用油回収プロジェクト
2026年4月1日、宮城県では家庭から出る廃食用油の回収と再資源化を目指す実証事業が開始されます。このプロジェクトは、ENEOS株式会社、株式会社三井住友銀行、株式会社吉川油脂との共同事業であり、持続可能な循環型社会の形成に寄与することが期待されています。
実施の背景
日本では、毎年約10万トンの家庭用廃食用油が排出されていますが、大半がリサイクルされずに処分されています。しかし、廃食用油はSAF(持続可能な航空燃料)やバイオディーゼル燃料などの製造に利用可能な貴重な資源です。この問題に対処するために、宮城県内で回収拠点を設置し、家庭からの廃食用油を効率的に回収し、再資源化を進める取り組みが始まります。
参加企業の役割
このプロジェクトには、4社が関わっています。まず、宮城県は県民に周知し、回収店舗を運営する市町村との調整を行います。ENEOSは、廃食用油を再資源化し、持続可能な航空燃料やバイオ燃料の製造を検討しています。三井住友銀行はプロジェクトのコーディネートを担当し、仙台支店では初の試みとして廃食用油の回収を行います。吉川油脂は、廃食用油の収集と運搬、リサイクルを行い、ENEOSへの引き渡しを担当します。
パートナー企業と回収拠点
実証事業では、地域のスーパーマーケットや銀行の支店など合計6か所で回収を行う予定です。例としては、マンションの居住者専用の回収場所や、ヤマザワやヨークベニマルなどの店舗が挙げられます。これにより、地域社会全体で廃油の回収に取り組むことが可能となります。
サステイナブルな未来へ
本プロジェクトは、将来的に回収した廃食用油を原料としてENEOSがSAFを製造することを目指しており、プラスチック廃棄物の削減やエネルギーの安定供給に貢献することが期待されています。持続可能な社会の実現に向けて、企業及び地域が一体となり取り組む姿勢が重要です。
今後も、参加企業は連携を強化し、回収店舗や企業の拡大に努めていく予定です。家庭用廃食用油を資源として生かすこの取り組みは、地域の環境保護にも寄与するもので、大いに注目されるべきプロジェクトです。